続・悔しさの塊。 | 春田蘭丸のブログ

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願わくは角のとれた石として億万年を過ごしたい。

 悔しさの塊は
 醜悪な塊でもあり、

 この悔しさの塊と同化した僕は
 己を裂いて血みどろの叫びと化す。

 悔しさの塊は
 過去の自分が許せない。

 悔しさの塊は
 現在の己が堪え難い。

 そして悔しさの塊は
 明日に虚無と絶望を知る。

 あぁ悔しさの塊は
 夜ごと枕を悔しさで濡らして

 悔しさの塊は
 悔しくて悔しくてその悔しさに命も削れ

 悔しさの塊は
 この先の生がもう堪え難い。

 しかし悔しさの塊は
 それでも悔しさを生きてゆくしかないのだろう。

 だから悔しさの塊は
 恨みつらんだ路をゆく。

 絶えず悔しさの塊は
 この世界と刺し違えるテロルを夢見て

 だけど悔しさの塊は
 時に物思いから我に返り、

 その時の目にとまる
 遥か西空を焦がす夕焼けの美。

 あぁ悔しさよ、
 そこに切なさを知れ。

 そして悔しさの塊よ、
 そこに種を蒔け。

 やがて悔しさの塊に
 芽が出たならば

 悔しさの塊と同化した僕は
 そこに花咲く日を夢見ていたいよ。

 悔しさの塊のそこが
    優しさに様変わる日をやっぱり……ね。

 そう、悔しさの塊と化した僕の心は
 それでも今なお揺れ動く。