という思いを込めて一首、
あまりにも身の程しかと知りすぎて達磨になるしかなき身かなしき。
だけど手も足も出ず、しゃがみ込んですすり泣き続けてきたこの場所が、思春期の初頭からずっと馴染み続けてきた、恐らく僕のホームタウン。だから、いつだって僕はここに帰って来ればいい。ここは惨めでさみしい場所だけど、同時に、僕を生かしてくれる場所でもある。
The Smiths 「Still Ill」
https://youtu.be/OxZo5UODCCg
そう、↑の映像の中で歌って踊るこの男が、思春期の頃の僕に、決して治らぬ病を生きてゆく意志と勇気を教えてくれたのだと思う。世間が押し付けてくる抑圧的な価値観とは別の場所にも風景があり、その切なくも侘しい風景の中で、だけど何処までも美しい夢をひとり見続ける、そういう生き方も許されることを教えてくれたのがこの人だった。
中学生の頃この人に出会っていなかったなら、或は僕は本当に不寛容な世の中に押し潰されていたかもしれない。本気でそう思う。
酔っぱらったオカマが駄々をこねていると評されたろくでもないパフォーマンスと共に、いろいろな事を教えてくれたモリシーには心から感謝している。