現在の大河ドラマを楽しむのに格好の資料をTwitterに拾ったので、ここに紹介しておく、
真田丸第20回(1587年)
真田信繁20歳
真田信幸21歳
真田昌幸40歳
山手殿38歳
村松殿22歳
羽柴秀吉50歳
羽柴秀長47歳
羽柴秀次19歳
石田三成27歳
大谷吉継28歳
片桐且元31歳
平野長泰28歳
北政所45歳
淀殿18歳
淀が懐妊した時点で、信繁って、まだ二十歳だったのか。……大河ドラマの性質上こればかりは仕方ないのだけど、演じている役者の実年齢とのかけ離れた違いで、その辺なかなか認識しづらい。前回19話までのエピソードって、信繁がまだ十代の頃の話だった事に気づき愕然とする。あまりにも密度が濃すぎる十代だろう……と。
石田三成も当時まだ二十七歳で行政の中枢を任されていた事を思えば同情も湧く。その年齢で大役を任されていれば気負いもあるだろうし、融通の利かない態度で周囲と衝突を繰り返すのも仕方がないのかな……と。
そういえば現代でも二十七歳くらいの青年で、妙に冷ややかな生意気さを感じさせる秀才タイプって結構いるよね。社会に出てある程度キャリアも積んで元々持っていた自信を更に増長させ、気づけば周囲を小馬鹿にした横柄な態度を取るようになる……まぁ戦国時代の二十七歳と現代の二十七歳を同じ物差しで計るのは無理があるかもしれないけど、石田三成の周囲を不快にする面というのは、その辺と相通じるものがある気がするのだ。才気に富んだ青年特有のそういう生意気な角(かど)は、幾つかの挫折を経たり、世の不条理を身に染みて実感するようになれば、或は自然に取れて来るのかも知れない。石田三成の悲劇は、人生経験がまだ足りていない秀才が、あまりにも生臭い政治の中枢で、いきなり大役を任され過ぎた……この辺に尽きる気がする。
後これはドラマとは直接関係のない感慨になるけど、いつの間にか斉藤由貴も鈴木京香もおばさんの風格がしっかり身についていて、最近こういう処で流れた歳月をしみじみ実感してしまう。自分が十代や二十代の頃に華やいでいたアイドルや女優の見た目が、どう贔屓目に見てもおばさんという印象を拭えなくなって来ているその事にね。淀殿18歳を竹内結子が演じているのもかなり無理があるけど、斉藤由貴と鈴木京香の二人と一緒にいる場面では、やはり若々しい華やかさが感じられるというね。
一抹のそういう侘しさを覚えつつ、しかし鈴木京香を見ていると、彼女は今後おおらかなおばさんをナチュラルに演じられる女優にシフトチェンジして、良い仕事を積み重ねてゆきそうな予感はする。中年太りをするがままに任せる事で、愛らしいおばさんをリラックスした雰囲気で演じられるようになった松坂慶子みたいにね。