ポセイドン・アドベンチャー。その2 | 春田蘭丸のブログ

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願わくは角のとれた石として億万年を過ごしたい。

 タランティーノを筆頭とする90年代のサブカル映画も好きだけれど、やっぱり僕の映画の故郷は、子供の頃に日曜洋画劇場とかで観ていた60~70年代のアメリカ映画だよな。アメリカン・ニューシネマを筆頭に、SFもパニックもオカルトも、カーチェイス作品も、当時のハリウッド映画は脚本が練られていてメッセージ性もあり、何より人間がきちんと描けていたと思う。
 ポセイドン・アドベンチャーも然り。毅然とした態度でリーダーシップを発揮する立派な牧師に、嫉み半分、いちいち反発する刑事の男のみみっちさとか、極限下での人と人との軋轢や衝突、そして協力、などの人間模様や心理が、実によく描けていたと思う。