木嶋佳苗。 | 春田蘭丸のブログ

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願わくは角のとれた石として億万年を過ごしたい。

 木嶋佳苗の拘置所日記というブログを見つけて、ここ最近よく覗いている。澱みない流麗な文章にも感心するが、それ以上に驚かされるのは、躍動する精神が文章を通して生き生き伝わって来る事だ。連合赤軍の永田洋子とかもそうだったけれど、死刑判決を受けた時点で、精神の核が荒廃して滅ぶのが普通なのに、なぜ彼女はこんなにポップに弾けていられるのだろうか。
 まぁ確かに自分に批判的な著名人や敵と見做した相手への攻撃的な文章も散見されるが、そこには陰鬱なルサンチマンが漂わず、妙に風通しがよかったりするのだ。そして拘置所という自由が制約された状況下での日常が結構楽しそうに生き生きと綴られている。読んでいると、都会の洒落たワンルームマンションで一人暮らしをするOLの日常が綴られたブログと錯覚しそうになる事もあるくらいだ。
 事の善し悪しはさておき、どんな状況下に置かれても懲りずにめげない木嶋佳苗の屈託ない魂は羨ましかったりもする。

 P.S.これは以前に他のHNを使用してツイッターに呟いた内容を更に補足して膨らませた内容でパクりではありません……って、いちいちこういう文面を付け足すのって些か自意識過剰だな。どっちも誰も読んでいないちゅーの。