末期ガンが見つかり
その後
脳梗塞になった父。
面会に行く度に
飲み込んでいた言葉を
私は、遂に
口にした。
口にしたら
すぐにでも
何か起こる気がして
言えなかった。
『ゆっくり休んでいいよ』
口にする前にから
泣いていたけれど...
口にしてから
もっと涙が溢れた。
末期がんがわかり
生きるということへの
執着を見せた父。
その思いが
今の状況なのかも知れない。
何がどうなるか
1日1日
わからない状況は
残される身として
辛いものはない。
必死に最後の力で
1日でも長く生きよう
としている父に対して
私は
残酷だろうか?
いろいろな感情が
駆け巡る。