朝に産まれた娘。
家族の時間がスタートしました。
泣きもせずあやすこともない、母乳を飲ませてあげることもないけれど、私たちなりの家族の時間。
すごく幸せで、時間の感覚は全くありませんでした。

haruに寄り添うことしかできなくて、私たちは何ができるのか考えることもできなかった。
スヤスヤ眠っている天使を見て
「可愛い顔してるねー」
「大きい子やー」
「こんな大きく育ってよくお腹にいてたね。狭かっただろうなぁ」
なんて言葉をかけ続けていた。



産まれてすぐに助産師さんは足型手型を取ってくれ、へその緒ももらった。
元気な赤ちゃんと同じように手に〇〇ベビーとバンドもしてくれた。
私がカンガルーケアをしてる姿や夫が抱っこしている姿を写真に撮ってくれた。
そして哺乳瓶にミルクを作ってベッドに置いてくれたのです。
それだけで私たちは嬉しかった。


でも夕方家族が来てくれて考えは変わった。
姉は何かできることをと言って、髪の毛も残せるように提案してくれ、足型手型を粘土にかたどるのも言ってくれた。
実母は絵本を買ってきてくれた。
義母は可愛いヘアバンドを買ってきてくれた。
甥っ子はお菓子とお花をくれた。
賑やかになったharuのベッド。

たくさん写真を残そう!!そう思った。
今できることをたくさんしたい。
何ができるか全然思い浮かばなかったけど、絵本を読むこと話しかけること写真をたくさん残すこと、できれば母乳もあげたい。
そしてなにより私自身が早く治して抱っこをたくさんしてあげたいと思うようになりました。

夜になり、実母のすすめもあって疲れているであろう夫は家で寝れるようにと一度帰ることに…
寂しくなったけれど、代わりに実母が泊まってくれることになった。
このときはわからなかったけれど、里帰り出産で1ヶ月実母の家にいたこともあり、きっと実母もとても悲しかったし寂しくもあったのだろうなとあとでわかりました。一緒にいたかったのだと…
夫は一度家に帰ったあと実家にいって朝まで過ごしたようです。
夫も1人にはなりたくなかったのだと思う。

なんだか複雑な1日があっという間に流れさっていきました。
もちろん私は寝付けることができず、夜中は泣いてばかりでした。
(この日から暗くなると不安、恐怖そして何より自分がharuの異変に気づけなかった後悔と申し訳なさ、自分を責める毎日がはじまりました)