一緒に暮らしていた亡くなった祖母が、よく言っていました。
「氣は長く、心は丸く、腹立てず」
そのあとにも続いていた気がするのですが、覚えていません。
というか、この言葉だけがすごく印象的でよく覚えていました。
「氣は長く、こうやって長~く書いて、心はまぁるく書くんだよ、腹はこうして横に書いて・・・」と書き方を説明してくれていました。
イライラしている時、怒っている時「心は丸く、腹立てずだよ」と何度聞いたことか。
祖母は本当に怒らない人でした。
嫌なことがあっても、感情的に怒るということはなくて、少し不服そうに、残念そうにするだけ。
子供を叱る時も「怒る」のではなく「諭す」叱り方でした。
わたしは、出来ている時もあれば出来ていないときもあり。
自分に余裕がないときは、つい「怒る」叱り方をしてしまいます。
自分がその言葉を実践できていないことに後ろめたい気持ちがあるのか、娘にはこの教えを伝えられていません・・・。
まずは自分からだなあ、と反省。
わたしは小さいころからじいちゃんばあちゃん、いわゆる「お年寄り」が大好きで(たまには「頑固おやじ」みたいな人もいますが)、ほとんどは懐の大きい、おだやかで優しいじいちゃんばあちゃんたちを尊敬していました。
いま私の親世代が高齢者となっているのですが、私が子供時代の「お年寄り」たちのような方はなんだか少ない気が。
あのころの「お年寄り」より元気だったり、まだまだ若い気持ちで働いている方も増えて、それはそれで励みになりますし尊敬しています。
ただ私が大好きで尊敬していた、「お年寄り」の心の在り方、どんなことにも動じず、いつも穏やかで優しい「不動の精神」を感じていたのは、あの世代の方たちからでした。
いつも「心は丸く、腹立てず」、次世代に受け継いでいきたいこの言葉、心の在り方を、まずは自分から日々心掛けていきたいと思います。
おばあちゃんが言っていたのはたぶんコレです↑