妹の義理の父が12月初旬より行方不明になっています。

いまだ見つからず。(現時点では約1ヶ月ほど経過)

 

妹はカナダ人と結婚したため、義理の父もカナダなのですが、夜はマイナス10℃にもなろうかという極寒の最中、たくさんの警察の方、警察犬、テレビ放送での家族の訴えの頑張りもむなしく、いまだ有力な目撃情報もないままです。

 

本当に早く見つかってほしい気持ちでいっぱいです。

 

彼は認知症を患っており、奥様が買い物に出たちょっとの時間目を離したすきにどこかへ行ってしまったそうです。

 

認知症による「徘徊」の症状です。

 

カナダにももちろん老人ホームはあるのですが、なかなか空きが見つからず、家で奥様が面倒を見ていたそうです。

 

 

一方、私の祖母は現在、施設にいます。

 

ですが当初は私は反対でした。

 

おととしまでは軽い認知症状でも体は元気な祖母と、足が悪くて要介護状態の祖父の自宅に、母が週に2~3回、おかずを持って行ったり買い物したりしてなんとか暮らしていました。

 

本人たちの強い希望があったからです。

 

幸い、おむつ交換や排泄介助は必要なく、デイサービスやヘルパーさんの支援も受けていたのでそれほど不自由には、はた目にも感じられませんでした。

 

しかし、他県にいる姉がガンになり状況は変わりました。

 

母は姉の世話に仙台へ、私は実家暮らしでしたので母の代わりに働きながら、子育てしながら祖父母の世話をすることになります。

 

私は祖父母が大好きだったので、大変でも少しでも一緒にいられる時間、恩返しができる有難さを感じており、このまま私が最後まで面倒を見ようと思ったほどです。

 

そののち、姉は離婚し一人になり、まだ体調が不安定な姉と暮らすため、私は娘を連れて仙台に引っ越しました。

 

姉はおととし亡くなり、心労のため母は祖父母の世話をすることができなくなり、私には知らされることなく祖父母は施設に入れられます。

 

私が知ったのは3か月後です。

 

さすがに隠しておけないと白状したらしいですが、母を責めることはできません。

 

言ってくれたらよかったのに・・・と思いましたが、もし相談されたら「私が一緒に住む!」と言いかねませんでしたアセアセ

 

子どものことを考えると何度も転校させるのは不憫ですし、今となるとそれでよかったと思います。

 

 

今回妹の義父が行方不明になり、改めて考えさせられました。

 

きっと、自分で介護をしてもなにかしら後悔は残るし、施設に入ってもらっても後悔することもある。

 

もっと本人にとって最善の方法があったんじゃないかって、私はどちらにせよ悩んでしまっていたんだろうな、と。

 

実際、施設の祖母に面会に行くと、元気がない祖母を見ては胸が締め付けられて罪悪感でいっぱいになっていました。(祖父は昨年他界)

 

私が祖母の実家に住んで、最期まで一緒にいて看取りたかった、と。

 

ですが面会に行った際、ヘルパーさんに教えられたのですが、祖母はその数日前ちょっとした段差につまづいて足を打撲してしまったそうです。

 

施設ですらそんなことがあるのですから、自宅だったらそれこそ階段から転げ落ちたるなど、少し目を離すとなにが起こるかわかりません。

 

それを思うと、施設にいても祖母が元気でいてくれるだけでありがたいことだと感じました。

 

施設にいるか、自宅にいるかではなく、ひ孫の顔を見てもらえるほどに長生きして、会えばいつも温かい言葉をかけてくれる。

 

当たり前ではない、生きてくれている、一緒の時間に存在してくれていることが改めてありがたいことだなあ、と。

 

 

妹の義父はまだ行方不明ですが、奥様が自分を責めてしまわないよう、そして一刻も早く見つかるようお祈りしています。