私がなんだかあこがれてやまない「長屋暮らし」
作家・宮部みゆきさんの著書のなかで度々登場する長屋の皆さんと差配さん。
江戸時代の町民の暮らしで、大工さんだったり絵描きさんだったり、総菜屋さん、魚売りさんそれぞれがそれぞれに見合った仕事をして、助け合い、補いあいながら暮らしている。
共同で使う厠の排泄物は肥料として売り、そのお金は差配さんが平等にその長屋の人に分配する。
子どもの奉公先を探したり面倒見たりするのも差配さん。
奥さんを亡くしてやもめになった男の人の身の回りの世話や子供の面倒は、自然と長屋の奥さんたちが買って出てくれる。
隣の夫婦げんかも、お向かいのおじいちゃんがずっと寝込んでいるのも、魚売りの長男が最近夜遊びをしているようだ、なんかもすべて筒抜けで家族のように声を掛け合う。
そして長屋にはいつも子供たちの笑い声が響いている。
上記は私のイメージなんですが、これからの時代そういったコミュニティがまたたくさんできてくるんじゃいかなあと。
原点回帰じゃないですが、もともと日本人は分かち合って生きてきた民族だと思うのです。
私は田舎者なので、いまだに実家は玄関はあきっぱなし、出かけてる間に大根が玄関先に置かれているなんて言うのは当たり前の光景でした。
(それもどこからもらったかわかる笑)
それぞれがそれぞれの得意分野を生業として暮らし、物々交換みたいにいろんなものをシェアして分かち合い、みんなが豊かに自分らしく生きる世界。
形は変わっても、そんな日本人らしい暮らしにまた戻っていく気がしています