4月から新年度が初まり警察官の昇任試験も巡査部長、警部補、警部と順に実施され、合格発表に一喜一憂しているものと思いますが、その結果次第で、巡査部長と警部補は各地方(近畿、東北、九州など)管区の管区警察学校に、警部は東京都にある警察大学校に入校を命ぜられます。私は平成13年の警部試験に合格し、平成14年(2002年)の警部に昇任しました。年齢的には40歳代半ばで、「警察大学に入校することはないのでは?」と期待してましたが、期待は外れ、確か、7月から9月の終わりまでの3ヶ月間、警察大学入校を命じられました。巡査部長の昇任時は淡路島の洲本警察、警部補昇任時は日本海側(山陰)の豊岡警察と遠方の郡部警察に異動を命じられていたのでこの時も覚悟していたところ、警部昇任時は阪神間の西宮警察署だったので、単身赴任を免れ、ほっとしました。
警察大学校に入校してから生徒数を知りましたが、同期入校者の総数数は『420人』で、兵庫県からは総勢16人(交通課程は私ともう1人の2名)でした。そして、この420人が刑事課程、生活安全課程、交通課程、地域課程に分かれて授業を受けます。交通警察課程では全国から、確か58人の交通課長が交通課程で入校していたように記憶しています。採点に関しては、共通問題以外、各部門ごとで問題が違うのでどう順位を付けるのか、その仕組みは、生徒にはわかりません。
いずれにせよ、生徒として入校した限りは逃げることができないので、限られた時間努力するしかありません。そこで私が行った勉強方法は、これまでと同じ『歩きながらの勉強』でした。一番に参考としたのが、入校して直ぐに受けた体育の授業でした。体育の教授から、「皆さんはそれぞれ歳をとってきているので無理にランニングなどせず、『急歩』をしてください。目標は分速70メートルです。警察大学の塀の内側にあるコンクリートの外周は700メートルなので、1周10分を目安に、分速70メートルで歩くことを身体に覚えさせました。
そして、歩きながら、教授から教わった授業内容をノートにまとめたことを、「ブツブツ」小声で復唱することで覚え、卒業前に行われる試験に備えました。この勉強方法は雨の日以外毎日1時間以上しましたので、腹回りの贅肉を減らすことにも役立ちました。この他、土日祭日の休みの日も、自宅に帰るには往復の交通費を考えると馬鹿にならないので、皇居を一周したり、山手線のガードに沿って店を見ながら歩いたりと、東京見物を楽しみながら、その道中では試験勉強をするという休日を過ごしました。考えてみれば、警視庁、神奈川・千葉県警の警部さん達は土日、祝日は同じ休みでも、自宅が近くなので、帰って家族サービスをしなければなりませんが、近畿地方以西や東北、北海道地方は自宅まで往復するだけで数万円の交通費が必要となるので、自宅に帰るのは諦め、平日の授業が終わってから寮で要点をまとめ、ノートに書き付けた回答案をちんたら、ちんたらと歩きながら覚えては、ブツブツと復唱する方法で頭にカンニングペーパーの内容をすり込みました。そのように努力した結果、全体で420人中、11位で警察大学校長賞、交通課程では58人中2位の成績でした。兵庫県ではこの時、私を含めて16人の警部が入校しましたが、もちろんトップでした。
もし、警察官の方がこのブログを読み、巡査部長、警部補、警部で入校するのであれば、授業内容を自分なりにアレンジして、平日は学校の外周を急歩、休日は学校が所在する都市の見学を兼ねて歩きながらの勉強をするのが良いと思います。
そのためには、授業をしっかりと聞いて、教官が生徒に理解して欲しいと望む要点を逃さず、回答案を自分なりの文章でまとめたカンニングペーパーをさくせいして、頭にしっかりと貼る付けるがポイントです。