皆さんこんにちはニコ

 

 

昨日は東京ディズニーリゾートを運営する株式会社オリエンタルランドからビックリ仰天のお知らせがありました。

 

 

もう一般メディアのニュース記事にもなっているので、ご存知の方も多いかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

オリエンタルランドが、ディズニー社とのライセンス契約の下、クルーズ事業に進出するそうです!!

 

 

 

同社によるプレスリリースはコチラ

 

 

これによると、首都圏の港を発着する2~4泊程度の短期航路を中心に事業を展開するようです。

 

 

船内でのエンターテイメントや施設利用、基本となる食事プランの全てを含んだオールインクルーシブの料金で10~30万円台の価格帯を想定しているとのこと。

 

 

ディズニークルーズと言えば、これまでは出航地までの海外旅行が必須なので、予算面でも時間的制約の面でも日本からは中々体験する機会が無いなぁ…と諦めていた方も多いかも知れませんが、日本発着でディズニーの世界を体験できるクルーズの旅を楽しむことができるのは大変嬉しいニュースですねキラキラ

 

 

 

就航時期は2028年度とのことですが、ライセンス元のディズニー社の公式サイトでは、"early 2009"(2029年初)と書いてあるので、2028年度の第4四半期、1-3月期の就航を目指しているということでしょうか。

 

 

 

 

 

個人的には、日本でのディズニークルーズ就航は、あるとすればディズニー社の直営かなぁと思っていたので、オリエンタルランドが運営するというのは意外でしたびっくり

 

 

せっかくオリエンタルランドが運営するのであれば、東京ディズニーリゾートのパークやホテルとも連携して、一体感のある体験ができるとなお嬉しいですね。

 

 

たとえば現在も、舞浜アンフィシアターでの劇団四季のミュージカル『美女と野獣』の鑑賞と東京ディズニーリゾートのホテル滞在、東京ディズニーランド・東京ディズニーシーの入園がセットになったバケーションパッケージがありますが、クルーズ就航後はディズニーホテルに宿泊し、東京ディズニーリゾートのパークで遊んだ後、港に移動してクルーズで出航…なんていうプランも登場すると楽しそうです音譜

 

 

 

さて、クルーズ船就航後の新たな東京ディズニーリゾートの姿も気になりますが、2028年度までの必要な投資額も気になるところ。

 

 

プレスリリースによると、定員4,000人、14万トンもの巨大な客船を2025年度から約3,300億円掛けて建造するそうです。

 

 

予定どおり2029年1-3月期に就航するとして、2025-28年度の4年間で約3,300億円を投じるとすると、単純平均で年間約825億円の支出となります。

 

 

 

ちなみに総額3,300億円の投資額は、東京ディズニーシーにオープンしたファンタジースプリングスの総工費3,200億円に匹敵する規模です。

 

 

ファンタジースプリングスの建設が始まった2019年以降のここ数年間、パーク内のエンターテイメントの縮小やレストランのサービスの簡素化などの動向が経費削減を目的とする施策のようにゲストから受け止められてきましたが、果たして新規設備や事業への大規模な投資経費が既存のパークやホテルの運営を圧迫する要因となるのかどうか、気になるところです。

 

 

一つポジティブな要素を挙げると、クルーズ事業への投資金額自体はファンタジースプリングスに匹敵するものの、それを支える資金環境は5年前とは大きく変化しています。

 

 

2019年度は最終四半期の2020年1-3月期からコロナ禍という予想外のイベントにより営業成績が大きく落ち込んだオリエンタルランドですが、仮にコロナ禍が無かったとしても、2018年度の業績を見ると、パークやホテル等の営業活動が生み出すキャッシュフローは約1,350億円でした。

 

 

これに対し、直近2023年度の営業キャッシュフローは約1,977億円

 

 

既存の施設の運営が生み出す資金額は1.5倍に拡大しているのです。

 

 

東京ディズニーランド・東京ディズニーシーの入園者数が依然としてコロナ禍以前よりも少なく抑えられている中、資金力が1.5倍に拡大しているのは、入園料金の引上げのほか、アトラクションやショー・パレ―ドの有料優先案内(ディズニー・プレミアアクセス)の導入といった、体験価値の資金化が功を奏した結果だと思います。

 

 

クルーズ事業以外の新規大型投資案件が予定されない限り、現状のパーク・ホテル運営の下で必要な投資資金を生み出すことは可能と思われるので、クルーズ事業への投資だけを理由に、パーク運営やホテルのサービスの更なるスリム化が進む…といった事態は避けられそうな印象を受けます。

 

 

既存の施設の体験価値はしっかりと維持しつつ、新事業の準備が円滑に進むと良いですねニコ