皆さんおはようございますニコ

 

 

明日の日本テレビの「金曜ロードショー」でディズニー映画『ズートピア』(2016年)が放映されますねビックリマーク

 

 

 

 

先週の『プリンセスと魔法のキス』に続き、こちらも楽しみです爆  笑

 

 

さて、『ズートピア』と言えば、このブログでは動物を使った軽妙な英語の言い回しについて記事を書いたことがあります。

 

 

 

リブログ記事では、警察署長のボゴがゾウのフランシンの誕生日を署員に伝える際に、"elephant in the room"(部屋の中のゾウ)という慣用句を使っていることを紹介しています。

 

 

これは、「見過ごしようのない大問題」という意味で使われる表現です。

 

 

興味のある方は合わせてお読みいただけると嬉しいですほっこり

 

 

 

さて、ズートピアには他にもいろいろと動物にまつわる英語表現が登場します。

 

 

例えばコチラのジュディがカワウソのエミットの行方不明事件の捜査に協力させるため、隠し録りしたニックの発言を証拠に脱税容疑で脅す場面。

 

 

 

 

脱税の嫌疑を掛けられるきっかけとなったニックのセリフは

 

 

"I make 200 bucks a day."(00:40-00:43)

 

 

というものです。

 

 

"buck(s)"というのは、「ドル」を意味するスラングなので、「俺は一日200ドル稼いでいる」と言っています。

 

 

この"buck"は「鹿の皮」="buckskin"の略なんですが、なぜ「ドル」という意味になるのかと言うと、独立前のイギリス植民地時代の歴史を振り返る必要があります。

 

 

以前、カリフォルニア・ディズニーランドのカリブの海賊のアトラクション付近にあるグッズショップ、Pieces of Eightの紹介記事で、植民地時代の米国は通貨発行権を認められていなかったという話を書きました。

 

 

 

 

 

このため、メキシコで流通していた通貨が輸入して使われていたりしたわけですが、外国通貨の他にトウモロコシなどの穀物やタバコなどの贅沢品も貨幣代わりに用いられていました。

 

 

鹿の皮(buckskin)もそのように貨幣代わりに用いられていた財の一つだったそうで、その名残で米国では通貨ドルのスラングとして"buck"が使われるようになったようです。

 

 

 

動物にまつわる英語表現を使うのは、いかにも『ズートピア』らしい演出です。このような細かな演出にも注目しながら観賞すると、映画がいっそう楽しく感じられそうですウインク