皆さんおはようございます
今日はカリフォルニアのディズニーランド・リゾートの第2パーク、ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パークについて書きます。
カリフォルニアの自然や都市の歴史と文化をテーマとしたこのパークには、サンフランシスコの埠頭フィッシャーマンズワーフがモデルのエリア、パシフィックワーフ(Pacific Wharf)があります。
このエリア、ディズニー映画『ベイマックス』をテーマとしたエリアにリニューアルされることが決まっており、現在はリニューアル工事が順次進行している状況です。
完成イメージはこんな感じらしいです。
『ベイマックス』がテーマとなるので、このエリアのテーマは実在のサンフランシスコの埠頭から架空の街サンフランソウキョウへと変更されます。
「架空の街」とは言え、サンフランソウキョウは「サンフランシスコ」と「トウキョウ」という2つの都市がモデルとなっているので、根っこの部分で実在のモデルが存在するエリアと言って良いのではないかと思います。
そこで気になるのが
・サンフランソウキョウはサンフランシスコの要素と東京の要素、どちらがより強いのか
という点。
ゴールデンウィークにディズニーランド・リゾートに滞在した際に、このことを考えるヒントをパシフィックワーフで発見して来ました
パシフィックワーフに「パシフィックワーフ・カフェ」というベーカリーカフェがあるのですが、ここはサンフランシスコで1849年に創業したBoudinというベーカリーがスポンサーです。
カフェにはBoudinの博物館、ベーカリーツアーが併設されているのですが、まずは滞在して最初にここを訪れた日の写真をご覧ください。
続いて、最終日にここを訪れた日の様子がコチラ↓
壁に書かれた文字を綺麗に撮影したくて、閉園間際にもう一度ここを訪れるオタク↓
なんと、ベーカリーツアーの入口に
・サンフランソウキョウ名物
・毎日焼きたて天然酵母パン
の文字が新たに書き込まれていました
実は、このエリアがサンフランソウキョウをテーマとしたエリアに変わると聞いて、実在のベーカリーであるBoudinがこのエリアから撤退してしまうのではないかと心配していたんですが、「サンフランソウキョウ名物」になるのであれば、新エリアでも営業を続ける予定っぽいですね
これからもここでBoudinのパンが食べられる~と、嬉しさのあまり興奮して、ベーカリーツアーの入口で無料サンプルのパンを配っているアジア系っぽいキャストのおばさんに
「入口の新しいデコレーションを見ました!新エリアになってもBoudinはここに居るんですね!!」
と話しかけたところ、
「あれ、日本語よね?今朝突然書かれていて、私、読めないんだけど、何て書いてあるの??」
と聞かれ、説明する羽目に
さて、このことの何がすごいかと言うと、このBoudinのパン、「サワードー」(sourdough = 酸っぱい生地)と呼ばれるだけあって、独特の酸味があるのですが、これはサンフランシスコの大気中に存在する地域固有の乳酸菌の働きによるもの。
過去にこのことを取り上げた記事を書いていますので、興味のある方はぜひお読みいただけると嬉しいです
要するに、この地域の大気中にはイースト菌の約100倍もの固有種の乳酸菌が存在しているため、天然酵母で作るパンが酸味を帯びるということなんですが、大気中の微生物環境は地域によって異なるため、Boudinが作るようなサワードーはサンフランシスコの半径50マイル(約80km)圏内でしか作れないという言い伝えがあったほどです。
したがって、「サンフランソウキョウ名物」の「天然酵母」のパンとしてBoudinのサワードーを作ることができるのだとしたら、サンフランソウキョウは微生物学的な観点からは、東京よりもサンフランシスコに近い街ということになります。
一方で、東京ディズニーランドにはトゥモローランドに「ベイマックスのハッピーライド」というアトラクション、ポップコーンショップの「ビッグポップ」、そして猫のモチが寝そべる招き猫型の飲み物の自動販売機があり、サンフランソウキョウっぽい要素が取り入れられています。
来年から始まるトゥモローランドのエリアのリニューアルで、更にサンフランソウキョウっぽい要素が拡充される可能性もあるかな…と予想しているところ、ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パークと東京ディズニーランドの間でのサンフランソウキョウの奪い合い(?)も目が離せないですね