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東京ディズニーランドのワールドバザールにあるパスタのレストラン、イーストサイド・カフェでは、3月31日から6月8日まで、「シェフのおすすめセット」として、ペスカトーレのスパゲッティーニのセットが提供されています。
提供開始から1か月以上、行く機会が無かったのですが、先日ようやくイーストサイド・カフェに行くことができましたので、レポートしたいと思います
セットの内容は、前菜+パスタ+パン+デザートで3,200円。
前菜は、ズワイガニとほうれん草のタルトです。
こちらは思ったよりもカニ肉の層のボリュームがあり、噛むたびにカニの甘味をしっかりと感じられます。バジルソースとの相性も良い
タルト生地は堅めで、半月状ですが結構食べ応えがありました。
メインのパスタはスパゲッティーニ、ソースはペスカトーレ、つまり魚介のトマトソースです。
ペスカトーレ自体は、きわめてオーソドックスな味で、人によってはちょっとトマトや塩の味、ニンニクの香りが薄いと感じるぐらいかも知れません。
が、このペスカトーレの最大のこだわりポイントは、パスタの上に添えられた球体状のピンク色の物体。
これ、タラコの入ったチーズクリームなんです
このタラコ入りチーズクリームを崩しながら、パスタソースと和えるとアラ不思議…
トマトクリームソースにタラコの風味と塩気を足したような味に早変わり
おそらく、元のペスカトーレが少々薄味だったのは、この味変を意識してのことではないでしょうか。
チーズクリームはお好みのタイミングで和えれば良いと思いますが、味の変化をしっかりと楽しみたい方は、ペスカトーレを半分ほど食べ進んだところで投入するのがおススメかも知れません。
ペスカトーレにタラコなんて、独創的なアイデアです
イーストサイド・カフェは、世紀の転換点の古き良きアメリカの町にやってきたイタリア移民が開いたレストランという設定なんですが、これは和風アレンジでは…
(イーストサイド・カフェを紹介した過去記事はコチラ)
という気もしますが、実はイタリアでは古くから魚卵の塩漬けを食べる文化があります。
必ずしもタラコというわけではなく、ボラやマグロの卵巣を塩漬けにして乾燥させたものですが、イタリア語で「ボッタルガ」(la bottarga)と呼ばれます。
日本で言うカラスミみたいなものですね。
15世紀に描かれた料理の解説本には既に「ボッタルガ」という言葉が確認できるようですから、相当古い時代から食されていた可能性があります。
もともとは「漁師風」を意味するペスカトーレも、売れ残りの魚や雑魚をトマトソースで煮込んだものが起源の大衆料理ですから、「これも入れたらウマいんじゃね?」と、手元に残っているボッタルガが投入されても不思議ではありません。
さて、最後のデザートはコレ。
綿アメの雲海に覆われていて、全貌が良く分からないと思いますが、綿アメの下にはマスカルポーネのムースと桃のマリネが盛り付けられています。
マスカルポーネチーズを使ったデザートと言えばティラミスですが、こちらはパンナコッタのような食感で、みずみずしい桃のマリネと合わせ、軽くて食べやすいデザートでした。
綿アメはラズベリーソースを掛けてしばらく時間が経つと、かなりしぼんでいくので、食べるというよりもデコレーションぐらいの感じでした。
以上がイーストサイド・カフェのシェフのおすすめセットの全内容です。
サダハルアオキ・パリとコラボしていた時期の豪勢なスペシャルコースも良かったんですが、昼食も夕食もパークレストランで食べたい!という場合は、1品少なく1,000円ほど安い今のセットメニューのボリュームが丁度良いと思います。
(参考までに、過去のサダハルアオキ・パリとのコラボメニューの記事はコチラ)
パスタソースにユニークなアレンジが効いていて、ここでしか食べられないメニューに仕上がっています。
6月8日までに東京ディズニーランドに来園予定の方は、昼食・夕食の候補の1つに入れてみてはいかがでしょう