皆さんこんにちは
本日(パリ時間8月15日)、ディズニーランドパリの夏のイベント、ライオンキングのミュージカルショーの The Lion King: Rhythms of the Pride Lands が帰って来ました
本来6月20日から開催予定であった夏のイベントですが、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う臨時休業が延長される中でも、中止の判断をせず、開催を模索し続けたディズニーランドパリ。
パーク再開後、このミュージカルショーについて、「座席数の制限を行った上で、8月中に開始」との発表がされた際には、このブログでも、ぜひインパークしてレポートしたいとお伝えしたところです(以下のリブログ記事)。
果たして、公演初日の本日、現地にてショーを鑑賞することができましたので、早速レポートしたいと思います
ミュージカルは、ビッグサンダーマウンテンのあるフロンティアランド内の特設シアターで上演されます。
座席数が制限されているとのことですが、シアターの熱気はすさまじいものがありました
そもそも、待ちに待ったショーの再開ということで、座席を確保すること自体が困難を極めたのですが、その件は最後に書こうと思います。
何とかシアターに入ることができたのですが、中はこんな感じ
ちょっと密な感じが…とは思ったのですが、アトラクションのキューラインよりも更に厳格にキューラインが管理されており、手指消毒ステーションの脇にはキャストさんが立っていて、マスクの着用とゲスト間の距離の確保、一人ひとりの手指の消毒を促していらっしゃいました。
開演5分くらい前にシアター内に入るくらいの順番で到着したので、最初の方に到着したゲストがどうだったかは分からないのですが、座席は案内係のキャストさんの指示に従って、決められた位置に着席する方式でした。
リブログ記事でもご紹介したとおり、ショーの中身は映画『ライオンキング』のストーリーに沿ったミュージカルとなっています。
冒頭の2シーンは、短いですが動画でお楽しみください。まずは、「サークル・オブ・ライフ」(Circle of Life)で雄壮に始まるプロローグ。
続いて、「早く王様になりたい」(I Just Can't Wait To Be King)。軽快なダンスと共に、幼い頃のシンバの無邪気さがステージいっぱいに表現されます。
ここでステージの雰囲気は一変し、「準備をしておけ」(Be Prepared)と共に、スカーの登場。
お父さんのムファサが殺害され、シンバが追放されるシーンですね。
失意のシンバの元へ現れたのは、ティモンとプンバァ。
そう 「ハクナ・マタタ」(Hakuna Matata)ですね
子供だったシンバも、立派なたてがみが生え、成長した姿となります↓↓
一方、シンバが不在の間に、スカーが支配するプライド・ランドは荒廃し、動物たちは餓死の危機に瀕していました。
仲間を危機から救うため、ナラはプライド・ランドを離れ、助けを求めて旅に出ます。この場面を描く曲はもちろん、「シャドウランド」(Shadowland)。
旅の途中に偶然ナラがシンバと再開するあの名場面。
作曲者のエルトン・ジョンにグラミー賞をもたらした名曲「愛を感じて」(Can You Feel Love Tonight)がこれほど似合うシーンはありませんよね。
しかし、ナラの説得も虚しく、過去と向き合うことを躊躇するシンバは王国に戻ろうとしません。
失意のシンバを決意させたのは、ラフィキと父ムファサの幻でした。
「ヒー・リブズ・イン・ユー」(He Lives In You)と照明効果が、失意から決意に変わるシンバの心境の変化を生き生きと描き上げます。
そして、いよいよシンバとスカーの決闘。ワイヤーアクションをフル活用したアクロバティックなシーンです
スカーとの戦いに勝利し、ラフィキに促されて、父ムファサの立っていた玉座に進むシンバ。
もう一度「サークル・オブ・ライフ」が流れて、ショーは感動のフィナーレを迎えます。
幕が降りる時には、会場全体がスタンディングオベーションでした
本当に、動画や写真では十分に伝わらない、リアルな迫力と会場の一体感があって、これはシアターじゃないと味わうことができない種類の感動です
【留意点:ショー鑑賞権をめぐる仁義なき戦い】
以上、感動のショーを公演初日に体験することができたのですが、これは全く運が良かっただけで、実際にシアターの座席を確保するのは本当に難しかったことを書いておく必要があると思います。
今回、ライオンキングのミュージカルショーを再開するに当たり、ディズニーランドパリはフロンティアランド・シアターの全ての席をモバイルアプリ上のバーチャル・キューによって管理することとなりました。
使用されるモバイルアプリは、ウォルト・ディズニー・スタジオのグリーティングで活用されている Lineberty というアプリ。
アプリの使い方は、以下の7月21日の記事をご覧いただけると幸いですが、バーチャル・キューとは要するに、シアターのエントランスの前で物理的に行列に並ぶのではなく、
・ ショーの上演回ごとに、モバイルアプリ上で先着順で入場希望者の受付けを行うシステムのことです。
Lineberty で確認すると、このライオンキングのショーは、12:30、13:30、16:05、17:05の1日4回上演となっています。
この画面は、前日の8月14日に確認した時のものなので、全ての回に"Closed"(閉鎖)という表示がありますが、これはまだ受付けが始まっていないことを示すものです。
"BOOK A TICKET"(整理券を予約する)ボタンが有効可されておらず、クリックできません。
そこで、INFOS(情報)ボタンを押すと、いずれの回も、上演2時間前にキューの受付けが始まるとの表示が出ます。
たとえば、12:30上演回であれば10:30に、13:30の回は11:30に、16:05の回は14:05に、17:05の回は15:05に"BOOK A TICKET"ボタンが有効となり、受付けが開始されるはずです。
しかし、予想どおり大人気を集めたこのミュージカルショー、8月1日の記事でご紹介した『アナと雪の女王』のグリーティングと同様に、
・ 上演2時間前に受付けが開始される
というよりも、
・ 上演2時間前に受付けが開始されるや否や、秒速で満席となりキューが締め切られる
と言った方が正確です。
今日は午後に用事があったため、チャンスは12:30の回と13:30の回の2回までだなぁ…と思い、まず10:30ちょうどに12:30上演回の座席の確保を試みたのですが、あえなく敗退しました。
下のスクショ画面、10:35で"Full●"(満席)という表示になっていますが、実際は10:30から1分経つか経たないかぐらいのタイミングでこうなっていました…
※"Open●"が表示されているのは、"Wheel chairs"すなわち車椅子の方専用のシートなので、選択できません。
(ちなみに、「行列に並んで順番を待っている」というコンセプトのため、仮に12:30上演回のキューに並ぶことができた場合、11:30の時点で13:30上演回のキューに申し込むことはできない仕様になっていると思います)
何が原因かと言うと、上演時間の2時間前に受付開始と言いつつ、2時間前「きっかり」に受付けが始まるわけではなく、いくぶんのラグが発生しているので、アプリを起動・リロードするタイミング次第で、結果が大きく左右されることです。
そんな事情なので、11:30に13:30の回の申込みを試みた際も、自分がアクセスしたタイミングと、"BOOK A TICKET"ボタンが有効になるタイミングが合わず、2連敗となった次第です。
では、なぜ入場できたのかというと、12:40頃に何気にアプリを起動したところ、キャンセルが出たらしく、"Full●"(満席)表示が"Open●"(空席有)に変わっていたので、慌ててこれを拾った、という顛末です。
同じ時間に、行きたいレストランや、他のグリーティングの予定がハマったとか、色々な事情でキャンセルが発生することはあり得るとは思いますが、これは数もタイミングも読めない世界なので、ほぼ運任せと言って良いと思います。
まさか、受付けが一旦締め切られた後、2時間もスマホの画面とにらめっこしてキャンセル待ちをするわけにもいかないでしょうから…
そうやって考えると、バーチャル・キューというシステムは、場所取りのために園内をダッシュしたり、長時間地蔵のように待ち続ける行為を消滅させてしまう強力なツールである一方、ショーの鑑賞権を、サイトへのアクセスタイミングの微妙な差異のような、運の要素に委ねてしまう弊害もあるなぁ…と思います。
ショーもグリーティングもアトラクションも目当てで来るゲストの場合は、ショーのキューに入れなくても、頭を切り替えて他のパーク体験に時間を割いて楽しむこともできるんでしょうが、ショーがメインで来るゲストの場合は、これは残酷ですよね
バーチャル・キューというシステムは、新型コロナウイルス感染症が完全な終息を見ない中で、ゲスト間の距離を確保するための対策の一環として導入されたものと考えられるので、このライオンキングのショーに限らず、今後のシーズンイベントのメインのショーなどでも、この方法で入場者数の管理が行われる可能性があるかと思います。
その意味では、今後、ディズニーランドパリへの来訪を検討される方は、十分念頭に置かれた方が良い点かも知れません。
8月1日の記事にも書いたのですが、一つの有効な対策として考えられるのは、複数人による波状攻撃です。
Lineberty は、代表者1人のモバイル端末で同行者分の整理券が入手できる上に、パークの入園チケットと紐付いているわけではないので、同行グループ内の仲間同士が重複して申込みを行うことを排除しません。
このため、1人よりも2人、2人よりも3人で(微妙にタイミングをズラしつつ)一斉に申込みを行う方が、整理券の争奪戦に勝利する確率は高まると言えます。
家族や友達と一緒に来る方が有利と言えそうです。