いつも遊びに来てくださって、ありがとうございます
今日は、ディズニーランドパリのリゾートエリア内にあるホテルのうち、8月3日に営業を再開した、ディズニーホテル・サンタフェ(Disney's Hotel Santa Fe)をご紹介します。
このホテルは、最も格付けの低い2つ星のホテルなんですが、2006年公開のピクサーのアニメ映画『カーズ』(Cars)とルート66の世界をテーマとしたユニークなホテルなんです
ルート66というのは、かつてアメリカ合衆国を横断する州間高速道路として、映画、小説、音楽など様々なポップカルチャーの舞台となった全長3,755kmの道路です。
ウォルト・ディズニー・スタジオのアトラクション、スタジオ・トラムツアーが「カーズ・ルート66の旅」という新しいアトラクションにリニューアル予定であることを紹介した、4月の記事に書いてありますので、興味のある方はこちらもお読みいただけると嬉しいです。
さて、このホテルは、イリノイ州はシカゴから、カリフォルニア州ロサンゼルスのサンタモニカまでの長い長い道のりの中間地点、ニューメキシコ州の州都サンタフェに位置している、という設定です。
2つ星ホテルということもあって、外観はルート66の沿道にある巨大なモーテル、といった風情です。
夜になると、一層その雰囲気が増します。
そして、敷地内の植生もニューメキシコの亜乾燥・乾燥気候地帯そのもの。
ニューメキシコ州は火山地帯ということで、「世界最小の火山」があったり…
ガラス張りの温室の中に巨大なサボテンが鎮座していたり。
とにかく、敷地全体がルート66の旅の中間地点、ニューメキシコというテーマを見事に再現していて、散策しているだけで本当に楽しい
空港に向かうバスやパークへのシャトルバスのターミナルの壁面には、シカゴからロサンゼルスに至るルート66の全体マップも描かれています
終着地のロサンゼルスの名所として描かれているのは…当然…
ディズニーランド
チェックインをするためにレセプションホールに向かうと、建物の中はまさにカーズの世界
たくさんのイラストがゲストをお出迎えしてくれます
レストランやラウンジ、グッズショップのサインもカーズっぽくてカッコいいです
そして、パリのディズニーホテルの名物、ホテル内でのグリーティングもあります
この日はグーフィーが出迎えてくれましたぁ
…この子は落ち着きが無いので、常に写真がブレがち…
グリーティングは、毎日19:30から22:30まで行われているので、パークで遊んでホテルに帰って来るぐらいの時間がちょうどお出迎えの時間です。
部屋に直行せずに、レセプションホールに立ち寄るのをお忘れなく
客室棟は、アパートのようなユニットのそれぞれに1フロア4室ほどの部屋が入っており…
エリアごとに、左からルイジ、メーター、マックイーン、サリーと名前が付いていて、合計で40棟ほどのユニットがひしめき合っているので、自分が泊まる部屋を探すのに苦労しそうです
チェックインの時に、フロントデスクで部屋の位置を詳しく教えてもらうのを忘れないようにしましょう
スタンダード・ルームはこのように、ベッドが2台。
コーン形をしたランプや、壁面上部のキャラクターやナンバープレートのイラストがキャラクターをテーマとしたホテルの雰囲気を盛り上げています。
テレビ台の側にもコーン形のランプ。そして、クラシックカーのシートを思わせるチェアが一脚。
ベッドサイドの壁には、ぐっすり眠るメーターのイラストが飾られてました
洗面台の鏡の枠も、高速道路脇のネオンサインのようで、カッコいい
ユニットバスは、先日ご紹介した4つ星ホテルのディズニー・ニューポートベイクラブ(紹介記事へのリンクはコチラ)に比べるとやはり手狭ですが、ホテルのランクを考えれば、まあこんなもんでしょう。
ヨーロッパのビジネスホテルでは、シャワーだけが付いていてバスタブが無いホテルも少なくないことを思うと、足が伸ばせる浴槽があるだけでも好感が持てます。
なお、ニューポートベイクラブと同様、アメニティは最小限の物(タオル一式、シャンプ―・コンディショナー、ボディソープ、ハンドソープ、使い捨てコップ)しかなく、設備もドライヤーと金庫のみですのでご注意下さい。
部屋の外に出て改めて客室棟を眺めると、ルート66を行くマックイーンや標識、サボテンのシルエットの装飾が施されています。
夜になると、このシルエット部分が浮かび上がるようにライトアップがされ、違った趣きがあります
スナック菓子や飲み物の自販機コーナーもあるのですが、お値段はやはりパーク内価格で、小ペットボトルの水1本で400円くらいします…
しかし、ニューポートベイクラブのような高級ホテルと違い、カジュアルなホテルの良い所だと思いますが、ホテル内にスターバックスがあります
ちょっと喉が渇いたなぁという時や、朝食を軽く済ませたい時などは、スターバックスに行けば良さそうです。
また、テーマ性を備えたホテルとしてはとても楽しいディズニーホテル・サンタフェですが、リゾートエリアの端に位置しているので、パークとの間には徒歩20分の距離があります。
パークからサンタフェに向かうには、まずパークのゲートを出て商業施設のディズニービレッジを抜け…
広大なディズニー湖の周囲を進み、対岸へと渡ります。
左手にはもう一つの4つ星ホテルのディズニーホテル・ニューヨーク(現在は休館中)、右手には先日ご紹介したニューポートベイクラブが遠くに見えますね。
ディズニー湖を対岸に渡り切ると、リオ・グランデ(Rio Grande)と名付けられた川が見えますので、川沿いの道を歩きます。
途中、3つ星ホテルのディズニー・セコイアロッジ(現在は休館中)が右手に見えますが、これを通過すればあと一息。
到着しました
湖の両岸にディズニーホテルが佇む姿を見たり、森に囲まれた川の小道を歩くのも楽しいのですが、パークでも一日中歩き回ることを考えると、特に今のような真夏の暑い季節は、体力を温存した方が良いなぁということもあると思います。
ホテルとパークの間にはシャトルバスも走っているので、こちらを利用すればさほど歩かなくても良いのですが…
セキュリティチェックの関係上、パーク側のバスターミナルがリゾートエリアの外に位置しており、しかも格付けの低いホテルほど乗り場がパークから遠い位置にあるので、ホテル・サンタフェ行きのシャトル乗り場は一番端になります
↑遥か遠くにミッキーの顔の形をした貯水塔とタワーオブテラーが見えますが、あれがウォルト・ディズニー・スタジオ
シャトルはパーク⇔ホテル間を約12分間隔で巡回しています。
つまり、片道の乗車時間が5分ほど、そして、バスターミナルからパークまでが徒歩約10分なので、パークとホテルとの間をシャトルで移動する際は、待ち時間抜きでも15分くらいかかると考えてください。
このように、パークからの距離にやや難点がありますが、ホテル自体はテーマ性に満ち溢れていますし、何よりも宿泊費がお手頃という魅力があります。
現在のようなバカンスシーズンには、1泊35,000円程度まで価格が上がることもありますが、閑散期なら23,000円程度で宿泊できると思います。
4つ星のニューポートベイクラブと比較すると、概ね半分から三分の二程度ですね。
パークとの往来に手間が掛かることを予め計算に入れておけば、安値だからといって決して損をした気になるホテルではないと思います。
カーズの大ファンという方にはもちろんのこと、お手頃な価格でオフィシャルホテルを楽しみたい、という方にはおススメのホテルですよ
ホテルのレストランについては、後日改めてご紹介したいと思います