卒業式は、雨に恵まれることが多いのだが、穏やかな晴天。
木造の体育館の真ん中には、ふんわりした赤い道。
たったひとりの卒業生は、かつて母親が着た着物をまとって、凛として、巣だってゆく。
校長先生のお話で、下校の道を一緒に歩いた時、訪ねてみたら、6年生の彼女は、不安が1で期待が9、と即答したそうだ。
勝手に切なさをもてあますオトナかな。
“のすたる爺” にならずに “どらい婆” で前向いて行くべ。
卒業式日和、と何度も言いたくなるあたたかさ。
ぽこぽこぐもが浮いている。
夕焼け、見ごろを逃したなあ。