31章 第三の課題     The Third Task

 

 第三の課題はクィディッチ競技場に張り巡らされた迷路でした。迷路は高さ6メートルにも及ぶ生垣で囲まれ、中には様々な怪物や呪いの障害物があり、迷路の奥の中心に優勝杯が置かれていています。代表選手はこれまでの得点を加味して、上位の者からこの迷路に挑み、優勝杯を最初に手にしたものが優勝者となるのです。そして、624日の夕暮れと共に第三の課題が始まりました。

 

最初に挑んだのは同点首位のハリーとセドリックです。次にクラム、最後にフラーが出発しました。ハリーはまずディメンターに化けたまね妖怪を撃退し、次に尻尾爆発スクリュートをやり過ごしました。遠くでフラーの叫び声が聞こえます。どうやら彼女は脱落したようです。しばらくすると、クラムが「磔の呪文」でセドリックを襲うのが聞こえました。許されざる呪文を使うのは犯罪なのです。ハリーは失神の呪文でセドリックを助け、この時点でクラムも脱落しました。

 

セドリックと二手に分かれた後、ハリーはスフィンクスの謎を解いて先に進みましたが、優勝杯を目指すセドリックを襲おうとしている巨大蜘蛛に気づきました。ハリーは蜘蛛に立ち向かい、それと気づいたセドリックも加勢しました。蜘蛛を倒すことはできましたが、ハリーも片足にひどい怪我を負いました。優勝杯を取ることができるにもかかわらず、セドリックは自分を二度も救ってくれたハリーが優勝すべきだと主張します。彼は誠実な青年なのです。ハリーは二人引き分けで同時に優勝杯を取ることを提案し、二人は一緒にその取っ手に手をつけますが、そこに危険な罠がありました。ポートキーにされていた優勝杯は二人を何十キロも彼方に運んで行きます。

 

  

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