英語版「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」の第7章「Bagman and Crouch(バグマンとクラウチ)」を読みました。
クィディッチ・ワールドカップ会場のそばにあるキャンプ場にやってきたハリーたち。
マグルのお金の扱いに手こずりながらもハリーの助けで無事に支払いを終え、一行の予約場所へと向かいます。
そこでテントを張るのですが、マグル安全対策と称してウィーズリー氏がマグル式に魔法を使わずあれこれやろうとするのが微笑ましいです
食事の準備をするために水を汲みに出かけたハリー、ロン、ハーマイオニーは、道中さまざまなテントや魔法使いなどを見ます。
マグルのテントにしては不自然な装飾を施したテントや、女性用のネグリジェを着た男性が頑なにズボンに着替えるのを拒んでいる姿など。
顔見知りとも出会います。
かつてクィディッチのグリフィンドールチームキャプテンを務めていたウッドやハリーの恋のお相手チョウ、それに同級生のシェーマスやディーン。
ここでシェーマスの母親も登場するのですが、のちにハリーを嘘つき呼ばわりするのはこの母親か!とちょっと色眼鏡で見てしまいました
ローリングさん的にも伏線なのか、少々癖のある女性だな、という印象を受けます。
ともあれテントに戻ると、マッチを手に楽しそうなウィーズリー氏の姿が
マグルに興味津々のウィーズリー氏の描写はどれも心がほっこりします
そうこうするうち、ビル、チャーリー、パーシーも姿現わしで到着し、みんなで昼食タイム。
このあと、章のタイトルにもなっているバグマン氏とクラウチ氏が登場します。
まずやってきたのは、「魔法ゲーム・スポーツ部」の部長バグマン。
とても目立つたくましいバグマンにハリーは、育ちすぎた少年のような印象を受けます。
そんなバグマン、挨拶もそこそこに賭けを持ちかけます。
すると双子が、貯金を全部賭けてしまいます。
モリーが嫌がるとためらうアーサーも渋々1ガリオン賭けることに。
そこへ現れたのが、バグマンとは見事に対照的な男性、クラウチ氏です。
パーシーが崇拝するのも頷けるほどの完璧ないでたちのクラウチ氏。
ここでパーシーがせわしなく挨拶したりお茶を淹れたりするのですが、あわれパーシー名前をきちんと覚えてもらえておらず、「Weathervy(ウェーザビー)」なんて呼ばれてしまいます
夜になると、いろんな商品を売りにsalesmanならぬsaleswizardたちが現れ、ハリーたちもお土産をゲットします。
ほどなくして、競技場への道が明るく照らされワールドカップのスタートです!
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〜チェックした表現〜
1、campsite→(英)キャンプ場、(米)campground
日本語で馴染みのあるキャンプサイトはイギリス英語だったのですね!
2、weather vane→風見、風向計
他のテントに飾り付けてあったもの。
3、sundial→日時計
他のテントの描写。
4、over-excite→...を興奮させ過ぎる
手作業でテントを設置しようとした時のウィーズリー氏。
5、oddly enough→不思議なことに
テントの中に足を踏み入れたハリーの感想。
6、in broad daylight→真っ昼間に
テントの外で箒に乗って飛ぶ子どもを見た魔法省の役人の言葉。
7、have the time of one's life→最高に楽しい時間を過ごす
マッチを使うウィーズリー氏の描写。
作中では、was having the time of his lifeと過去進行形。
8、savings→貯金
バグマンが持ちかけた賭けに参加する双子をたしなめるウィーズリー氏の台詞中で。
9、dicky bird→(通例否定文)一言も
失踪中の魔法省職員バーサ・ジョーキンズについて尋ねられたバグマンのひと言。
10、a pair of tweezer→毛抜き、ピンセット
クラウチ氏にジョークで答えるバグマンの台詞中で。
11、on the warpath→怒って、けんか腰で
空飛ぶ絨毯の輸入禁止についてのクレームを説明するクラウチ氏の言葉。
12、play-by-play→(形)逐一説明する、実況の。(名)(単数形)実況放送
オムニオキュラー(万眼鏡)の説明。
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次は第8章「The Quiddith World Cup(クィディッチ・ワールドカップ)」。
ハリーのみならず魔法界全体で待ち侘びていた一大イベントがいよいよはじまります!