英語版「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」の第22章「Owl Post Again(再びふくろう便)」を読みました。 

 

 今回が「アズカバンの囚人」の最終章です。

 

 前章で、逆転時計を使って無事バックビークとシリウスを救出したハリーとハーマイオニー。

 

 残るミッションは、誰にも見られることなく時間までに病室に戻ること。

 

 途中、ピーブズに遭遇しそうになってヒヤリとしますが、どうにか病室に戻りベッドに滑り込みます。

 

 するとほどなくして、遠くで怒り狂う唸り声が!!

 

 声の主はスネイプ先生DASH!

 

 シリウスが逃亡したことを知り、ハリーが絡んでいるに違いないと見当をつけ、ファッジ、ダンブルドアとともに病室に戻って来たのです。

 

 ハリーの元に来るなり、

 

"OUT WITH IT,POTTER!"(白状しろ、ポッター!)

 

"WHAT DID YOU DO?"(いったい何をした?)

 

と詰め寄ります。

 

 マダム・ポンフリーに咎められ、ファッジには呆れて怒鳴られ、涼しい顔で楽しんでさえいるようなダンブルドアにさとされ、グラグラ煮えたぎらんばかりに棒立ちになってしまうスネイプ先生。

 

 病室から嵐のように出て行きます。

 

 いつも努力が報われないスネイプ先生あせる

 

 スネイプ先生の立場で考えると、せっかく指名手配犯をこの手で捕まえたのに逃げられてしまった。

 

 しかもその犯人は、学生時代に散々自分に嫌がらせをし、挙句の果てには殺そうとまでしてきた憎き相手。

 

 さらには、これまた憎きハリー・ポッターがおそらく指名手配犯の逃亡を手助けしたのではないかと疑われる。

 

 自分は何ひとつ悪いことはしていない。

 

 あくまで正しいことをしただけ。

 

 それなのに誰も理解してくれない。

 

 むしろ校長は自分よりもハリーやシリウスの意見を尊重しているように見える。

 

 これでは怒り狂うのも無理はありませんあせる

 

 今ではスネイプ先生が好きなのでこんな考え方ができますが、初めて読んだ時には多分スネイプ先生に対して「いい気味」くらいにしか思ってなかったと思います。

 

 さて、翌日の昼には退院した3人。

 

 バックビークが逃げたことで喜ぶハグリッドから、ルーピン先生の辞任を知らされます。

 

 どうやら、朝食の席でスネイプ先生がうっかりとルーピン先生の正体をしゃべってしまったそうで・・・。

 

 ハリーが急いでルーピン先生の部屋を訪ねると、ルーピン先生が荷物をまとめています。

 

 そして、透明マントと忍びの地図をハリーに返します。

 

 ルーピン先生がホグワーツを去ってしまうなんて、私もハリーと同じくらい寂しくてつらいです。

 

 ルーピン先生が去った後、ハリーは同じくルーピン先生の部屋を訪れていたダンブルドアとしばし話します。

 

 トレローニー先生の予言のことも。

 

 そしてハリーは、シリウスとルーピン先生がペティグリューを殺そうとするのを止めたのが間違いだったのではないかと言います。

 

 ヴォルデモートが復活してしまったら自分の責任だと。

 

 するとダンブルドアは、いつか必ずペティグリューの命を助けて本当によかったと思う日が来ると告げます。

 

 ハリーはその言葉が信じられませんが、これは最終巻での大きな伏線となっています。

 

 これほど綿密にストーリーを練っていたローリングさんに脱帽です。

 

 あっという間に学期末。

 

 帰りのホグワーツ特急で、ハリーは小さなフクロウから手紙を受け取ります。

 

 差出人はシリウス。

 

 手紙には、バックビークともども無事に隠れていることや、ファイアボルトを送ったのが自分である事などが書かれています。

 

 名付け親から、13回分の誕生日をまとめてのプレゼントだなんて、かっこいいですね♪

 

 そしてハリーにとって嬉しいことに、ホグズミード行きの許可を与える旨のメモも同封されています。

 

 これで心置きなくホグズミードでの週末を過ごせます。

 

 ロンからは、この夏開催されるクィディッチワールドカップを一緒に見に行こうとお誘いが。

 

 ハリーに夏休みの楽しみができてよかったです。 

 

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〜チェックした表現〜

 

1、outwit→...を出し抜く、の裏をかく

 

2、reread→再び読む、読み直す

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 とうとう読み終えてしまいました。

 

 「アズカバンの囚人」は、ハリポタシリーズの中でも私が特に好きなタイトルです。

 

 素晴らしい教師であると同時に人格者でもあるルーピン先生と、ジェームズの大親友でありハリーの名付け親でもあるシリウス。

 

 ハリーの味方となってくれる存在の登場に、ハリー同様嬉しくなりました。

 

 スネイプ先生の登場シーンも多く、過去のことも知ることができた貴重な話でもあります。

 

 次は第4巻「Harry Potter AND THE GOBLET OF FIRE」(ハリー・ポッターと炎のゴブレット)です。

 

 ハリポタ全シリーズとしてはそろそろ折り返しとなり、物語も雲行きが怪しくなってきます。

 

 ですが、内容を楽しむと同時に英語版を読むことの意味も大切にし、じっくり読み進めていこうと思います。