英語版「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」の第15章「The Quidditch Final(クィディッチ優勝戦)」を読みました。
バックビークが処刑されることが決まりました。
哀しいかな、この知らせによってロンとハーマイオニーが仲直りします。
そして始まったクィディッチ優勝戦。
グリフィンドール対スリザリンです。
グリフィンドールはスリザリンに50点以上の差をつけてからスニッチを取らなければ、試合には勝てても優勝杯は逃してしまいます。
試合に勝つだけでも大変なのに得点まで視野に入れなければならないのでハリーのプレッシャーも半端ではありません。
ですが嬉しいことに、応援席の4分の3がグリフィンドールを応援しています。
真紅のバラ飾りを胸につけ、グリフィンドールのシンボルであるライオンを描いた旗やグリフィンドールを応援する横断幕を振ったり。
残る4分の1は、言わずもがなスリザリンです。
特筆すべきは、スリザリンの応援席の最前列を陣取ったスネイプ先生がスリザリンカラーである緑をまとっていること!
英語では、
Professor Snape sat in the very front of row,wearing green like everyone else,and a very grim smile.
と書かれています。
普段は黒づくめのスネイプ先生が緑を着ている。
協調性や団結力のかけらもなさそうなスネイプ先生が、みんなと同じ色をまとって応援席に陣取っている。
それもgrim smile(暗い笑み)をたたえて。
なんて貴重な姿なんでしょう!
やはりホグワーツ、ひいては魔法界全体でもクィディッチとは特別な競技なんですね。
それも今回は優勝杯がかかっているわけですから、スネイプ先生も気合が入るわけです。
応援のために緑の服(ローブかマントでしょうか)をわざわざ選んで着込むスネイプ先生の姿を想像するとこちらがsmileになってしまいます♪
優勝杯がかかった試合、それもグリフィンドール対スリザリン。
一筋縄でいくはずがありません。
ペナルティーの連続です。
スリザリンの卑劣な行為にウィーズリーの双子がやり返す。
またスリザリンが反則する、グリフィンドール(双子)がやり返すの繰り返し。
グリフィンドールがリードするも、なかなかの泥試合です。
点差を気にしつつ、ドラコがスニッチを見つけてしまわないように注意するハリー。
グリフィンドールが50点以上の差でリードし、ハリーがスニッチを見つけて加速しようとしたところ、ファイアボルトが速度を落とします。
振り返ると、ドラコがファイアボルトの箒の先を掴んでいます。
なんて姑息な!
当然ペナルティーです。
流石のフーチ先生も、
" I've never seen such tactics!"
とご立腹です。
それ以上にご立腹、どころか激怒しているのがマクゴナガル先生。
スリザリンに罵声を浴びせるコメンテーターのリー・ジョーダンを叱るどころか、ドラコに向かって拳を振り上げ怒り狂って叫んでいます。
こんな熱いマクゴナガル先生みたことないです(笑)
ですが、心配ご無用。
我らがグリフィンドールのシーカーは、見事スニッチをキャッチし、グリフィンドールを優勝に導いてくれました
さすがはハリー!!
やっぱりちゃんと決めてくれますね
無事試合を終えたハリーは、今なら世界一すばらしい守護霊を出すことができると感じます。
よかったよかった
さて、今回ピックアップした表現はこちらです。
1、lose track of...→...を見失う、...を忘れる
呪文学の授業に出るのを忘れてしまった時のハーマイオニーの台詞で登場。
2、crack-up→健康をそこねること、精神的に参ること
授業に出忘れたことを嘆くハーマイオニーにロンがかけた言葉。
3、for goodness' sake→お願いだから
占い学の授業で堪忍袋の緒が切れたハーマイオニーの台詞。
日本語訳では「いい加減にしてよ!」
4、have a point→一理ある
クィディッチ優勝戦でのリーによるスリザリンの解説に対してハリーが感じたこと。
以上です。
続く第16章は、「Professor Trelawney's Prediction(トレローニー先生の予言)」です。
手に汗握るクィディッチの試合が終わったあと、今度は何がハリーたちを待ち受けているのでしょうか。
この後もワクワクです。
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