英語版「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」の第11章「The Firebolt(炎の雷)」を読みました。

 

 三本の箒で耳にした話のショックから抜け出せないハリー。

 

 そんなハリーの気を紛らわせるためハグリッドの小屋を訪れた3人ですが、そこでもショックなニュースが。

 

 泣き腫らした顔のハグリッドに出迎えられて知らされたのは、バックビークの件で事情聴取が行われるということ。

 

 ドラコを怪我させたあのバックビークです。

 

 この決定の裏には、もちろんドラコの父ルシウスが絡んでいます。

 

 ハリーの両親とシリウスの関係を知っていながら黙っていたハグリッドを追及しようと考えていたハリーですが、意気消沈のハグリッドを見てさすがに何も言えませんでした。

 

 そして迎えたクリスマス。

 

 なんとなんと!

 

 ハリーの元にファイアボルトが届きます。

 

 最新型の箒に大興奮のハリーとロンに対しハーマイオニーは、名前も明かさずに高価な箒を送ってくるのは変だと怪しみます。

 

 ともあれ昼食を食べるために3人が大広間に向かうと、いつもの寮のテーブルは片付けられ、中央にテーブルがひとつと食器が12人分用意されています。

 

 その12人とは、ダンブルドア校長、マクゴナガル先生、スネイプ先生♪、スプラウト先生、フリットウィック先生、管理人のフィルチ。

 それに、1年生が2人とスリザリンの5年生が1人、ハリーたち3人です。

 

 スネイプ先生と同じテーブルを囲んでクリスマスのランチなんて羨ましい限りです。

 

 さらに嬉しい描写がありまして、ダンブルドア校長から大きなクラッカーの紐の端を差し出されたスネイプ先生が、しぶしぶ受け取って紐を引っ張ると、ハゲタカの剥製をてっぺんに載せた大きな魔女の三角帽子が現れる、というものです。

 

 ハリーたちもお察しのとおり、スネイプボガートがネビルのおばあちゃまの格好に変身したときの帽子です!

 

 スネイプ先生が唇をぎゅっと結んで帽子をダンブルドア校長のほうに押しやると、校長は自分の帽子を脱いでそれを被ります。

 

 校長、これは冗談がキツすぎます(笑)

 

 スネイプ先生はジョークを楽しむような人ではありませんから!

 

 でも、ありがとうございます!

 

 おかげでスネイプ先生のチャーミングな姿を見る(想像する)ことができました。

 

 それと私は、ハリーたち以外に学校に残った3人の生徒が少し気になりました。

 

 たまたま家族が不在で帰らないだけなのか、ハリーのように帰りたくない環境、もしくは温かく迎えてくれない家庭なのか。

 

 はたまた、シリウス・ブラックが逃亡中なので、かえってホグワーツにいたほうが安全だと保護者が判断して居残ることになったのか。

 

 特に1年生だったら、入学後最初のクリスマスや年末年始は家族と一緒に過ごしたかったのでは?などと思いました。

 

 ところで大広間には、このあと13人目の客が。

 

 占い学のトレローニー先生です。

 

 遅れてやってきたトレローニー先生の口から不在のルーピン先生の名前が出ますが、またしてもルーピン先生、ご病気とのこと・・・。

 

 可愛そうあせる

 

 校長からの

 

「セブルス、ルーピン先生にまた薬を造ってさし上げたのじゃろう?」

 

との問いかけに

 

「はい、校長」

 

とスネイプ先生が答えているので、あれから毎月コツコツとスネイプ先生、複雑な薬を調合し続けてくれているんですね。

 

 本当にお疲れ様です。

 

 

 食事を終え、談話室に戻ったハリーとロンがファイアボルトを愛でていると、ハーマイオニーとマクゴナガル先生が現れます。

 

 ハーマイオニーがハリーのファイアボルトの件を告げたことで、先生が確認しに来たのです。

 

 そして、呪いがかけられていないかチェックするために没収されてしまいます。

 

 ハリーを思ってのこととは言え、ハリーとロン、さらにはその話を聞いたウッドも大激怒。

 

 ハーマイオニーとマクゴナガル先生の推測では、箒の送り主はブラックではないかとのことですが、さすが鋭いですね!当たってます。理由は2人が考えていることと違いますが。

 

 

 さて、今回もいくつか単語や表現をピックアップしてみました。

 

1、arm in arm→腕を組み合って

 

 結婚式の写真の中のジェームスとリリーの描写。

 

 

2、rehearse→稽古する、練習する

 

 ロンとハーマイオニーのやり取りを聞いたハリーが、"they had rehearsed this conversation"と推測。

 名詞のreheasalは日本語でも使うので馴染みがありますが、動詞には初めて出会いました。

 

 

3、abruptly→急に、いきなり

 

 何度も出て来たのでさすがに覚えました。

 

 

4、give a damn→(否定文)気にする、関心を持つ、重視する

 

 アズカバンのひどさについて話すハグリッドのセリフ中に登場。

 

 

5、reluctantly→いやいやながら、しぶしぶ

 

 クラッカーの紐の端を受け取ったときのスネイプ先生♪

 

 

6、upside-down→さかさまの

 

 マクゴナガル先生がファイアボルトを没収しに来たとき、ハリーたちの視線を避けようとしたハーマイオニーの持つ本がupside-downに。

 

 

7、dinner→正餐:昼または夜にとる1日のうち主要な食事。

 

 クリスマスのランチ中の描写に、「the end of Christmas dinner」とあり、昼食だったはずなのにディナー?と不思議に思って調べてみて納得しました。

 dinner=夕食とばかり思っていましたが、そうとは限らないんですね!

 

 物語も楽しみつつ、英語の勉強も意識しようと頑張っています。

 

 そのうち、シンプルな表現や覚えやすそうなセリフを抜き出して暗記する、ということもやってみたいと思っています。

 

 例えば大好きなスネイプ先生のセリフなんかだったら日本語訳もある程度頭に入っているので、セリフを丸ごと暗記してしまえば単語の意味や冠詞の有無、前置詞の使い方なども自然に頭に入るのではないかと思っています。

 ただ単語や熟語を何度も繰り返してもなかなか定着しにくいので、無理やり好きなことにこじつける作戦です。

 

 とりあえず今読みかけの3巻を読み終えたら、もしくは気が向いたときなどにやってみようと思います。

 

 

 さて、次の第12章は「The Patronus(守護霊)」。

 

 いよいよルーピン先生との対ディメンターの訓練が始まります。