英語版「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」の第9章「Grim Defeat(恐怖の敗北)」を読みました。

 

 ついに城内にブラックが侵入したということで、生徒たちは先生や監督生の監視のもと、大広間で一夜を明かすことになりました。

 

 多くの生徒が眠りについた午前3時頃、ダンブルドア校長が大広間に入ってきます。

 

 続いて現れたスネイプ先生が校長に捜索結果の報告をしつつ、ブラックが城の中に入る手引きをした人間がホグワーツ内にいるのではと話します。

 

 もちろん、ルーピン先生を怪しいと睨んでのことです。

 

 内部にブラックの手引きをした者がいるとは考えていないと一蹴するダンブルドアに不服そうなスネイプ先生。

 

 その後太った婦人は無事見つかりましたが、絵の修復が終わるまではカドガン卿が代わりを務めることに。

 

 厄介なカドガン卿に辟易するグリフィンドール生たちですが、私も相変わらず彼の話す言葉は理解しづらいです。

 

 ともあれ、城内にブラックが侵入したことで先生方の緊張は一層高まり、

 

「先生方は何かと理由をつけてはハリーと一緒に廊下を歩いた」

 

とのこと。

 

 この先生方の中にスネイプ先生も入っていたのか気になります。

 

 もしいたとすれば、きっとハリーを守るためだとは悟られないよう、また何か嫌味などを言いながら付き添ったのだと思います。

 

 ルーピン先生なんかはその辺りの立ち振る舞いが上手そうなので、雑談しながらさりげなくガードしてくれていそうです。

 

 城内の緊張感が高まるなか、クィディッチシーズンが近づいてまいりました。

 

 当初、グリフィンドールの対戦相手はスリザリンでしたが、ドラコの腕の怪我を理由にスリザリンが辞退し、ハッフルパフと戦うことに。

 

 グリフィンドールチームのキャプテンオリバー・ウッドは現在7年生。

 

 今年が優勝のラストチャンスということでいつも以上に気合が入ります。

 

 しかし、休憩時間のたびに作戦を伝えに来るウッドの話が長引き、ある日の「闇の魔術に対する防衛術」の授業にハリーは10分遅れてしまいます。

 

 急いで教室に入り、遅れたことを詫びるハリーを待ち構えていたのはスネイプ先生!

 

 遅刻による減点をするスネイプ先生に「座れ」と言われても動かないハリー。

 

※怪我したドラコが魔法薬学の授業に遅れて入ってきた時とはえらい違いです

 

 ルーピン先生はどうしたのかと問います。

 

 「今日は気分が悪く、教えられないとのことだ」と口元に歪んだ笑いを浮かべながら話すスネイプ先生に対し、それでも動かず食い下がります。

 

 「命に別状はない」とだけ伝えるスネイプ先生からさらに5点減点され、言うことを聞かないとさらに50点減点すると脅されてようやく席に着くハリー。

 

 きっとハリーは、先日の”薬”のことが頭をよぎったのではないかと思います。

 

 さて、代理を務めるスネイプ先生の授業は、ルーピン先生への批判から始まります。

 

 生徒たちがルーピン先生を好いていることもスネイプ先生としては気に食わないのでしょうが、なかなか嫌味が炸裂しています。

 

 ですが、大好きなルーピン先生を非難されたせいか、グリフィンドール生たちも黙っていません。

 

 ルーピン先生を擁護するディーンの発言を受け、こちらも負けていないスネイプ先生。

 

 しっかりルーピン先生と生徒たちを皮肉りつつ、今回学習するテーマを告げます。

 

 人狼です。

 

 教科書の394ページ。

 

 映画版でもしきりにスネイプ先生が言っていました。

 

 人狼と真の狼との見分け方も分からないのかと(挙手するハーマイオニーは無視して)嘆いてみせると、まだ習っていない事を伝えたはずだとパーバティが噛みつきます。

 

 思わず自ら人狼の見分け方を説明するハーマイオニーにも「鼻持ちならない知ったかぶり」と容赦なく5点減点!

 

 挙げ句の果てに、ハーマイオニーを庇って放ったロンの言葉が逆鱗に触れてしまい、ロンは罰則を受ける羽目に。

 

 まるで大人と子どもの口喧嘩ですね。

 

 さらには、人狼について教科書から書き写す生徒たちの間を見回りつつも、今までのルーピン先生の授業ぶりを確かめては嫌味が止まりません。

 

 極め付けは、羊皮紙二巻きのレポートの課題が出されました。

 

 スネイプ先生が大好きなのですが、ハリーたちは哀れだし、さらにはルーピン先生の体調も心配になるしで感情が忙しい場面です。

 

 

 そうこうするうちにいよいよクィディッチが幕を開けました。

 

 悪天候のなか試合は長引きます。

 

 さらに、観客席に黒い犬の姿を見つけたハリーは注意を逸らされ、その後スニッチを追いかけるも、なんとクィディッチピッチに100体以上のディメンターが現れます。

 

 意識を失い落下したハリーは、ダンブルドアのおかげで大事には至らず医務室で意識を取り戻しますが、試合に負けた事を知らされます。

 

 さらにハリーを落ち込ませたのが、ニンバス2000が暴れ柳に落ちて壊れてしまったこと。

 

 箒も魔法では直せないんですね。

 

 ハリーを思うと胸が張り裂けそうです。

 

 続く第10章は、「The Marauder's Map(忍びの地図)」。

 

 どの章もワクワクします。