天下の珍菓! 茄子の砂糖漬け「初夢(はつゆめ)」は爽やかな夏の朝のように 〜 坂本総本店〜 | 西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

鍼灸師、保育士、JAPAN MENSA(メンサ)会員/IQ149(WAIS-Ⅲ)、日本抗加齢医学会指導士、実用イタリア語検定3級。趣味は読書、芸術鑑賞、小説執筆(2019年神戸新聞文芸年間賞受賞)、スイーツめぐり、香水づくり。

大変珍しい和菓子です。

まさに、天下の珍菓。

 

創業、文化2年(1805年)。

坂本総本店(千葉県匝瑳(そうさ)市八日市場)

茄子の砂糖漬け「初夢(はつゆめ)」

茄子がお菓子になるなんて! 野菜でしょ! と思いますが、それは「野菜がお菓子になるはずがない」という先入観。

一口食べれば、どこに出しても恥ずかしくない銘菓であることが分かります。

 

食感は固めの羊羹で、黒文字で切るとき左手で茄子を押さえないといけないほどです。

もともと小ぶりですが、あらかじめ一口サイズに切ってお出ししてもいいかもしれません。

 

基本的にはもちろん茄子の味ですが、黒蜜・黒糖のような香りと風味があります。

黒糖羊羹を野菜にすると「初夢」になりそうだと思いました。

黒蜜・黒糖の風味って、ミネラル分(カリウム)の風味なんですね。

もう、

高原の夏の朝の爽やかさを閉じ込めたような、何ともうれしいお菓子。

庶民的な清々しさと典雅で繊細な気品ーー相反する要素を併せ持っているところがいい。

ヘタまで食べられます。茄子のヘタを食べるのは初めてかも。美味しい!

 

※お抹茶は純正宇治茶専門店・三星園上林三入本店さんの「昔詰」。

 

「初夢」があまりにおいしくて、お抹茶をおかわりしてしまいました・・・

 

パッケージやその中身はこんな感じです。


 

どうしてこの「初夢」を知ったのか?

 

茶道の「初釜」(新年最初のお茶会、茶湯始とも)についてあれこれ調べていたとき、

婦人画報の記事「初釜に愛されるお菓子とは? 三千家の先生方に伺いました」

の記事を見つけたのが縁でした。

一期一会とはこのことです。