「お母さんは素人だから図面なんかみせられてもわからないけど、ショー君のために活路を見出そうとしている貴女たちがいじらしくて、手を貸さないわけにはいかないわね。貴女がショー君の親であるのと同じように、お母さんも貴女の親なんだから」
「すみません、本当に」
実家の居間で、激しい自己嫌悪と情けなさを抱えて、母と向かい合っていた。訓練箸の図面をじっと見ていた母が言葉を発したのは、心の中で、ごめんなさいと何度も叫んだ後のことだった。
「こんな相談をするつもりじゃなかったんだけど…。申し訳なくて、穴を掘って入りたいような心境なんです。融資が降りたら、お金はすぐにお返ししますから」
「そんなことはいいのよ。お母さんが一番心配なのは、そのコンサルタントの人がちゃんとした人なのかどうか、それだけなのよ。ざっと聞いただけじゃ、不安だわ。どうしてその人を選んだのか、もう一度詳しく話してちょうだい」
「はい」
実の母と話をしようというのに、緊張で咽の皮がくっつきそうだった。冷たくなったお茶をゴクンと飲み、話し始めた。
その人は、ある銀行の月刊雑誌の中で、強烈なオーラを放っていた。商品開発という未知の世界を案内し、市場へのデビューへと導いてくれる<サムワン>を求めていた私たちの前に、その人は成功を勝ち取った先輩として、圧倒的な説得力で登場したのだった。幸いにして、近在の人だった。