17日、愛宕神社の次に月輪寺(ツキノワデラ、ガツリンジ)に参りました。


京都市右京区嵯峨清滝月ノ輪町、愛宕山の中腹(570m位らしい)にあります。


Wikipediaより由緒

【 札所等
法然[ホウネン]上人二十五霊場第18番
天台宗の寺院。
山号は鎌倉山(カマクラヤマ、ケンソウザン)。
本尊は阿弥陀如来。
開基(創立者)は泰澄[タイチョウ]と伝える。
京都盆地の西にそびえる愛宕山(924m)の東方の深い山中に位置する山岳寺院である。
かつては愛宕大権現白雲寺[ハクウンジ]であった愛宕神社(愛宕山山頂に位置する)との関係が深く、また空也[クウヤ]、法然、九条兼実[クジョウカネザネ]などのゆかりの寺として知られる。
境内には親鸞[シンラン]の手植えと伝える時雨[シグレ]桜があり、シャクナゲの名所としても知られる。
京都市右京区に属するとはいえ、周囲にはこの寺以外に人家はなく、麓の清滝からは山道を徒歩で1時間30分ほどかけて登らねばならない。
月輪寺の創建について説明するためには、関係の深い愛宕神社(愛宕権現)の歴史に触れねばならない。
(略→「白雲寺由緒」)
縁起によれば、その後、光仁[コウニン]天皇の勅により、天応[テンノウ]元年(781年)、慶俊[ケイシュン]僧都が和気清麻呂[ワケノキヨマロ]と協力して愛宕山を中興し、唐の五台山に倣って、5箇所の峰に寺を置いた。
それらは、朝日峰の白雲寺、大鷲[オオワシ]峰の月輪寺、高雄山の神願寺(神護寺)、龍上山(タツカミヤマ)の日輪寺、それに鎌倉山(賀魔蔵山とも)の伝法寺であったという。
以上のことから、月輪寺では泰澄[タイチョウ]を開基、慶俊を中興としている。
平安時代には空也(903年-972年)が来山し、九条兼実(1149年-1207年)も当寺に隠棲したという。
日本浄土宗の祖である法然(1133年-1212年)と親鸞(1173年-1263年)は、流罪(いわゆる承元の法難)になる前の承元[ジョウゲン]元年(1207年)、月輪寺に兼実を訪ねて別離を惜しんだと伝えられる。
法然、親鸞、兼実の3名は、別離に際してそれぞれが自身の像を刻んだと言い、各人の自刻像と称するものが「三祖像」として寺に伝わっている。
ただし、法然像と親鸞像は江戸時代のものであり、伝・九条兼実像は像の制作自体は平安時代後期にさかのぼるものの、元来は僧形文殊菩薩像として造像されたものと思われる。
以上のように、月輪寺の草創縁起には伝説的要素が多く、中世以前の歴史については不明な点が多い。
ただし、当寺には平安時代にさかのぼる仏像群が伝わり、もっとも古様な作風を示す十一面観音立像は10世紀にさかのぼる作と見られることから、空也が来山したと伝える10世紀頃には寺観が整っていたと見られる。
2012年7月の集中豪雨で境内に土砂崩れが発生し、権現堂などの建物にも被害があった。
重要文化財の仏像を安置する宝物殿は無事であった。
文化財
重要文化財
木造阿弥陀如来坐像 - 平安時代後期
木造十一面観音立像 - 平安時代中期
木造千手観音立像 - 平安時代後期
木造聖観音立像 - 平安時代後期
木造伝・善哉立像、伝・竜王立像 - 平安時代後期
木造伝九条兼実坐像(僧形文殊像) - 平安時代後期
木造空也上人立像 - 鎌倉時代
境内のホンシャクナゲは京都市の登録天然記念物。
アクセス
京都バス清滝バス停から山道を徒歩約1時間30分。
愛宕山頂の愛宕神社への表参道とは別ルートの登山道の途中に位置する。
途中の分岐点(空也滝入口)までは林道が通じ、車も入るが、そこから先は山道を歩く以外の交通手段はない(空也滝入口から徒歩約1時間)。
拝観
拝観時間:9:00~16:00。
宝物殿拝観は事前連絡要。
雨天は拝観不可。
冬期は積雪に注意。】


『京都・山城寺院神社大事典』(発行 平凡社)
の「月輪寺(ガツリンジ)」より抜粋

【 五山寺の第一である愛宕山白雲寺の福寿院に属した(雍州府志)。
寺号は開基の際出土した宝鏡に「奇観自在、照体普弥綸、仏祖大円鑑、人天満月輪」の文字が刻まれていたことから命名されたという(山城名勝志)。
その後も空也も参籠したと伝え、天治[テンジ]2年(1125)10月25日の奥書ある「空也誅」に「愛宕護山東面月輪寺毎月十五日念仏、上人被始也」と記される。
「山州名跡志」は愛宕山縁起を引いて、その折大蛇が女人に変じて現れ、成仏を願ったのに対し念仏を授け、代りに清泉を湧出させた話を載せるが、現在も境内に清泉竜女水が伝わる。】

●本堂

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紋はたぶん「九条家藤」です。

●三祖師御影堂

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●登録天然記念物の本石楠花(ホンシャクナゲ)の木か株

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根元らへん。

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横から。

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花は既に時期外れでした(ーー;)

山の青モミジ。

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山に藤が咲いていました。

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●親鸞上人像

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受付は9時半からだったと思います。
月輪寺ルートは月輪寺境内への扉が9時~17時位までしか開かず、それ以外の時間は通れません。
宝物殿の拝観は平日のみの、要予約です(有料)。
御朱印も予約したほうが良さげでした。
トイレ(ボットン)を借りるのは200円です。
前の災害のダメージが大きいので、寄進をよろしくお願いします~( ̄人 ̄)
場所が場所なだけに人様の寄進でお寺は成り立っているみたいです(^◇^ゞ
食べ物は添加物が入っている物はやめておいた方がいいですかね。

携帯のバッテリー切れで清泉、時雨桜の木や空也滝は写真には撮れませんでした、残念です(/。\)
本堂の拝所らへんで上から冷たいモノが落ちて来て、鳥のフンかなと思ったら、時雨桜からの水滴でした~f(^▽^;
空也滝は麓らへんにあります。
空也滝では修行されていた方がいらっしゃいました……のであまり近づかず汗
八大龍王の鳥居があり、磐座(イワクラ)があるのか気になっていたのですが、不明なままです。
青モミジが綺麗でしたよ。
取り敢えず月輪寺ルートは細い山道です。
下に降りてから、堂承川沿いを歩き金鈴橋まで、結構距離がありました~。

本石楠花が咲いているのを見に参りたいです(つд`)