前回までで大判部分のデカールがほぼ全滅だったので脚を始め肩、胸部分を塗り分け、基本塗装は終わりました。
このまま完成としても良いのですが面白くないのでちょっと思いついた事をやってみようと思います。
それは・・・
あの高荷義之氏の描くボックスアート風に仕上げる事。
幼少の頃から氏の描くパッケージに惚れマクロスを始め、ザブングル、ガリアンなんかのキットを購入していました。
その頃からいつかこんな風に仕上げられたらよいなぁ
なんて思っていましたが、実際どうやってやって良いやら
サッパリ思いつかず実現にいたりませんでした。
最近はTwitterなんかで高荷氏のパッケージイラスト
再現作品を発表されている方もいらっしゃるようで
皆さん凄く上手くってね。
それはそれでとてもかなわない。
そんなテクニックもないし時間もとれないので、高荷”風”で
お手軽にやれる方法はないかなぁと考えました。
だいたい皆さんシタデルなんかで丁寧に描き込んでいるみたいですが、生憎自分は持っていないのでこれで代用できないかと考えました。
クレオスのMrウェザリングカラーシリーズです。
・どうせ毎回当たり前のように使用するし入手しやすい。
・油彩ベースなので伸びも良いし気に入らなければ
やり直しもできる
・調色も可能
という事で試しにやって見る事にします。
まずは高荷氏のバルキリーのイラストを参考に影の付け方のパターンを観察します。
氏のイラストの特徴として白の部分は影色に青系を使い全体的に青っぽく仕上げているという事。
実際に塗る前に全体をつや消しクリアを吹いて完全に乾燥させておきます。
乾燥したらポーズを決め、光源を左上に設定し影になる部分にシェードブルーを塗って行きます。
影の付き具合というか暗さに応じて塗った後の放置時間を変えてみました。
1番暗い部分にはたっぷり塗って一晩放置。
その次に暗い部分にはさっと塗って30分くらい放置。
という具合。
つや消しクリアの上にウェザリングカラーを乗せると塗るというより染まるという感じで色がついていくので放置時間が長いとかなりしっかり染み込んで良い感じの濃さになるようです。
塗る量と放置時間を調整しグラデーションをつけていきます。
ある程度乾燥し始めてきたら専用薄め液を使用しイラストの感じになる様にボカシをつけて行きます。
今回はこれを使用しました。
100均で買った水筆ペンです。

これに薄め液をいれてボカシたい所にササッと塗ってやり
綿棒であったり指であったり、キムワイプであったり、スポンジなんかで拭き取ってあげます。
いい感じになるまで塗って乾かしボカシて拭きとる、を繰り返します。
で、こんな感じになりました。


どうでしょうか?高荷”風”に見えますでしょうか?
実物では結構良い感じに”高荷イラスト”っぽくなったのですが、写真で見るとパンチが足りないように感じますねぇ・・・。
油彩ベースと言うことでちょっと透明感といいますか、全体的に薄い感じに見えますな。
撮影を考えるとやりすぎた!ぐらいに派手にやってちょうどよいのかな。
氏のイラストを見ると影色として黄色や紫を大胆に使用しているので真似してみました。
緑やらオレンジやら色々塗ってみました。
最後に一番光源に近い部分に消しゴムを使ってゴシゴシしてあげます。
そうするとウェザリングカラーが消えて下地の基本塗装部分が露出するのでこれをハイライトとします。
全体にこの作業を施し、ウェザリングマスターを使って部分汚し→半ツヤクリアーを吹いて完成としました。
今回初の試みとしてこの様な方法でやってみました。
他の方がやっている所謂イラスト塗りみたいに脳がバグるような派手さはないけどこれはこれで面白い表現になったかなと自分なりに納得したのでヨシ!
やってみると中々楽しかったので今後もこの方法を続けて
深く追求してみたいと思いましたよ。