とある都会のハローワークに通っていました。

そこは利用者がとても多いので、検索システムを使用する時間は限られています。

検索システムは年齢や希望の月収から該当する求人を検索するようになっていますが、そこでとても気になる求人を見つけました。


それはある大手企業の子会社で、仕事は私が希望していた事務職。勤務地も福利厚生も申し分ない条件でしたが、お給料がとても安く表示されていて、それだけが気がかりでした。


ハローワークの職員の方に尋ねると、「こんな求人ありました?いいですね、これ!!」とおっしゃるくらいなので、やはり稀にみる好条件の求人なのだと思い、お給料には目をつぶって就職試験を受けることにしました。


結果は無事採用。恐る恐る、月末お給料を見てみると、ハローワークに表示されていたのより多い、世間並のお給料が振り込まれていました。


どうやら人事担当の方が、高校卒業したばかりの新卒18歳の手取りのお給料を載せていた様子です。

私は当時27歳。大学卒だったので22歳の新卒と同等のお給料を頂いたようでした。


その後もその会社に欠員が出たようですが、一向に希望者が現れないとのことで、人事担当の方は困っていました。


きっとハローワークの検索システムに世間並の月給の金額を入れると、この会社は引っかからないので、いつまでたっても求人を見て貰えないのではと思いました。


検索する際に希望の月給を入れるのもいいですが、時には月給度外視で仕事を探してみると、思わぬ掘り出し物の求人情報に出会えるかもしれません。