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いい月が出てましたね~

夜も更けてきたし この辺で チョット怖い話でも・・・

あーでもわたしは霊感とか無いと思うし たいして怖くないから

あんまり期待しないでね


第一夜


これは わたしが埼玉に住んでいた時のお話
その頃 わたしは ある会社の女子寮に住んでいたんです
それぞれ個室になっていて
10畳位の娯楽室と共同の台所とお風呂があって
建てたばかりで なかなか 住み心地の良い寮でした

その日は凄く蒸し暑くて 個々の部屋には エアコンが無く
唯一娯楽室にエアコンが付いていたので
わたしと大親友のCちゃんと先輩のTさんの三人は部屋から布団を持ち出してきて
そこで眠る事にしたんです

「わ~~っ涼しいねぇ~っ!!」「おやすみなさ~い!」

エアコンの風の涼しさに心地よい眠りに付こうとしたのですが・・・


隣で寝ているCちゃんが凄く苦しそうにしているんです
「あれっ?Cちゃんどうしたの?具合でも悪いの・・・」と
起き上がろうとした わたしは「はっ!」としました


足元に黒いかたまりがあるんです
「!!」それを見た瞬間 足元のほうからじわりじわりと重くなって動けなくなってしまい

隣では一層苦しそうなCちゃんの声
わたしも声にならないような声を上げながら必死で動こうとしましたが
何かが胸の辺りまで覆いかぶさっていて動けません




でも かろうじて うっすら目をあけることができたので
その 覆いかぶさっている物を見ることが出来ました



おばあさんでした・・・




次の瞬間灯りが点きました

わたしたちの異状な事態に気付いた先輩のTさんが起きて
灯りをつけてくれたのです

「どうしたの二人とも?」

汗びっしょりで うなされていたわたしは やっとの事で起き上がり
Cちゃんも 起き上がりました そして言ったんです




「おばあさんが・・・」





双子のおばあさんの幽霊だったのかしら・・・・









                

おしまい