「八幡山古墳」のボランティア爺さん | はろはろはうすの<何を食べようか>

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夕べ何を食べたかも忘れてしまうオッサンの、気が向いたらの日記です。

5月4日

せっかく埼玉県行田市
「さきたま古墳群」に行ったら、
必ず見学して帰りたいところがある。

さきたま古墳群から
およそ1.6km離れたあたり。

工業団地の住宅街の中に
ポツンとある静かな公園だ。



そんな公園の中に古墳がある。

関東の石舞台

「八幡山古墳」



しかも訪ねるひとは
ほとんどいない。

つまり

「古墳ひとりじめ!」

なのだ。

小針沼の干拓に使うため、
昭和9年に古墳の盛土を崩した際に
この巨大な石室が現れた。


 

そして本格的な
復元工事が行われたのは
1970年代後半である。



内部にも入れます。





前・中・後室の3室からなる
全長16.7mの石室である。







この精巧な石積みの
巧みさはどうだ。

秩父の緑泥片岩や榛名山の安山岩など、
各地から運ばれた巨大な石と、
六角形に加工された組石。




 

これは後世の城の石垣に見られる
「亀甲積」そのものである。



さらに奥へ。

 

何だろう。

 

この恐れと憧れが

入り混じった様な感情を

何といえばいいのか。

 




もしかしたらこれが

 

「胎内回帰」

 

というものかもしれない。



 

外に出て周囲を観察。

 









公園のベンチにひとりの爺さんが
ポツンと座っている。







そして来るひとに(ほとんどいないが)
古墳のパンフレットを配っている。

聞くとボランティアで、
ほぼ毎日こうしているのだそうな。






 

昔あまりにも公園が荒れていたので

「何とかしたらどうか」

と市役所に電話したら、

ある日

「よう、元気か」

と市長から直接

電話がかかってきて

「お前、公園の管理の面倒見てくれよ」

と頼まれたのだという。

それがこの「えんどうゆきお」さん。



他にも街や市の裏話を
タップリと教えて貰ったが、
ここに書けなくて残念!