今年も暑い夏がやってきた。
昼の照りつけるような日差しにうんざりした人々は、
涼を求める。
打ち水、カキ氷、風鈴、スイカ、プール、浴衣、扇風機…。
太陽が一休みし始める時間になると、
また別の形で涼が得られる。
例えば、ビヤガーデン。
例えば、花火。
例えば、夏祭り。
例えば、肝試し。
熱い日々を過ごしているから、
気温の下がった夜の楽しみが生まれる。
夏はそんな季節。
道を歩いていると、車が空に浮かんでいた。
夏祭りの綿アメの袋のように。
工事中を知らせる小道具も、
「夏」という季節とリンクして解釈されてしまう。
そんな季節。
今年も夏がやってきた。