今日の授業で、
先生が非常勤をやっていた大学の教え子が数年ぶりに研究室に来て、
お金を貸してくれませんかと言ってきた、というエピソードを紹介して、
人間関係が壊れるから、絶対にお金の貸し借りはやってはいけない、
サラ金、闇金から借りてはいけないという
授業(地方自治)とはあまり関係のない話をしていた。
むべなるかな、むべなるかな、借金の話には近づかないでおこうと思っていたら、
インターネット上の貸金市場 についての記事を発見した。
2chを通じて、金銭貸借が行われているらしい。
記事によると、「合法的に誰かが金を貸してくれるスレ」「少額(10万円以内)だから貸すよ」
というスレッドらしい。当方で検索してみたところ、
前者のスレは見つからなかったが、後者については見つかったので、少々眺めてみた。
借りたい側が自分の情報(いくら借りたい、借りたい理由、返済予定等)を開示し、
それについて貸してもいいと考えている人が質問をし、
そのやり取りを通じて、貸すかどうか決める、という「審査・融資」が行われているようだ。
メリットを探すとするならば、自分の状況について相談することが出来る、
インターネット上であり、匿名性ゆえに世間体等を気にしないで、気兼ねなく相談出来る、
他で借りれなくても、ここで借りることが出来ることによって
”その場しのぎ”をすることが出来る、といった点が挙げられるだろう。
グレーゾーンではあるものの、基本的に、個人間の金銭貸借で、
仲介の場がインターネット上であるだけで、合法のようだ。
しかし、インターネット上であるため、従来の消費貸借とは異なる点もあるだろう。
本来、個人間消費貸借ならば、友人である、親戚縁者であるなど、
一定の信頼のもと行われるのであり、比較的小口であるため、
出資法での上限金利の規制が緩い(109,5%)と理解していたが、
インターネット上で行われる場合は、匿名性が高く、信頼性が低い。
また、貸し手がどのような存在であるか、理解が進んでおらず(そもそも実態は不明)、
掲示板上で相談に乗ってもらうことで、善意で貸してくれているのだと誤解しやすいなど、
悪質な貸し手が蔓延しやすい環境がある。それに、何かあった場合の救済手段も不十分である。
以上の点を踏まえると、上限金利を含む、インターネット上での個人間金銭貸借については
一定の規制が必要となるかもしれない。
とはいえ、被害の実態がそれほど明らかではない上、
規制をかけることの必要性・緊急性も見当たらない。
この問題が、さほど大きく取り上げられることないだろうが、
これが金銭貸借以外であれば、また一定の規制が必要となってくるかもしれない。
・・・・・・・・・
借金生活板には、一定期間の「奴隷的拘束」を勧誘、実施しているかのようなスレッドも存在した。
記載内容を見ると、非常にリアルで、これが事実であるならば、
憲法、国際法違反の可能性もあるのではないかと感じた。
しかし、事実を確認することが困難である上、当事者間では合意が成立しているようなので、
第三者によるパターナリスティックな措置が取られない限り、
何ら規制手段は取られないのではないかと思う。
この事例の場合は、新設された刑法226条の2(人身売買)に該当するのであろうか…。
ただ、「買い受け」ではない、期間制限があるという点で、
226条の2の構成要件に該当しないような気がするが…。
*********
これまでの話とは全然関係ないが、
レンジャーズとの伝統の一戦で、
中村(俊)が決めたゴール は漫画のようだった。
事実は小説より奇なり。
先生が非常勤をやっていた大学の教え子が数年ぶりに研究室に来て、
お金を貸してくれませんかと言ってきた、というエピソードを紹介して、
人間関係が壊れるから、絶対にお金の貸し借りはやってはいけない、
サラ金、闇金から借りてはいけないという
授業(地方自治)とはあまり関係のない話をしていた。
むべなるかな、むべなるかな、借金の話には近づかないでおこうと思っていたら、
インターネット上の貸金市場 についての記事を発見した。
2chを通じて、金銭貸借が行われているらしい。
記事によると、「合法的に誰かが金を貸してくれるスレ」「少額(10万円以内)だから貸すよ」
というスレッドらしい。当方で検索してみたところ、
前者のスレは見つからなかったが、後者については見つかったので、少々眺めてみた。
借りたい側が自分の情報(いくら借りたい、借りたい理由、返済予定等)を開示し、
それについて貸してもいいと考えている人が質問をし、
そのやり取りを通じて、貸すかどうか決める、という「審査・融資」が行われているようだ。
メリットを探すとするならば、自分の状況について相談することが出来る、
インターネット上であり、匿名性ゆえに世間体等を気にしないで、気兼ねなく相談出来る、
他で借りれなくても、ここで借りることが出来ることによって
”その場しのぎ”をすることが出来る、といった点が挙げられるだろう。
グレーゾーンではあるものの、基本的に、個人間の金銭貸借で、
仲介の場がインターネット上であるだけで、合法のようだ。
しかし、インターネット上であるため、従来の消費貸借とは異なる点もあるだろう。
本来、個人間消費貸借ならば、友人である、親戚縁者であるなど、
一定の信頼のもと行われるのであり、比較的小口であるため、
出資法での上限金利の規制が緩い(109,5%)と理解していたが、
インターネット上で行われる場合は、匿名性が高く、信頼性が低い。
また、貸し手がどのような存在であるか、理解が進んでおらず(そもそも実態は不明)、
掲示板上で相談に乗ってもらうことで、善意で貸してくれているのだと誤解しやすいなど、
悪質な貸し手が蔓延しやすい環境がある。それに、何かあった場合の救済手段も不十分である。
以上の点を踏まえると、上限金利を含む、インターネット上での個人間金銭貸借については
一定の規制が必要となるかもしれない。
とはいえ、被害の実態がそれほど明らかではない上、
規制をかけることの必要性・緊急性も見当たらない。
この問題が、さほど大きく取り上げられることないだろうが、
これが金銭貸借以外であれば、また一定の規制が必要となってくるかもしれない。
・・・・・・・・・
借金生活板には、一定期間の「奴隷的拘束」を勧誘、実施しているかのようなスレッドも存在した。
記載内容を見ると、非常にリアルで、これが事実であるならば、
憲法、国際法違反の可能性もあるのではないかと感じた。
しかし、事実を確認することが困難である上、当事者間では合意が成立しているようなので、
第三者によるパターナリスティックな措置が取られない限り、
何ら規制手段は取られないのではないかと思う。
この事例の場合は、新設された刑法226条の2(人身売買)に該当するのであろうか…。
ただ、「買い受け」ではない、期間制限があるという点で、
226条の2の構成要件に該当しないような気がするが…。
*********
これまでの話とは全然関係ないが、
レンジャーズとの伝統の一戦で、
中村(俊)が決めたゴール は漫画のようだった。
事実は小説より奇なり。