日経新聞の日経プラスワン(2008年2月16日)に面白い特集があったので、
要約してご紹介。

「追っかけ」というと、さほど否定的なニュアンスで言われることが多いが、
その原因を分析しているのがこの特集。

おっかけをやる理由として、
「熱狂する自分自身に恋していること」
「自分が応援し」ないといけないという「使命感」
自分が応援することによって、応援対象が人気になることで「自負心」や「優越感」が生じる
といったことを挙げている。

一方、問題点として、嵌りすぎてしまう点を挙げている。
根は、「ストーカーや買い物依存症、摂食障害、アルコール依存症など」と
共通のものであり、節度のある追っかけが大切とされている。

記事の中で一番共感したのは、杏林大学医学部の古賀教授のコメント。
「追っかけを楽しむ気持ちは誰にでもある。」
「何かに夢中になり、その目的に向かって手段を考え実行する面白さ、
 そして生で見聞きし五感で感じられる楽しさ。」
「これは人間の本能的喜びと知的喜びの両方に関わる。」
「何かに夢中になるのは安全にストレスを解放するのにいい方法」だ。


普段、追っかけをしない自分としては、
全然別の世界の話だ。
でも、どんなことも根っこは同じなのであって、
知らない世界、身近ではない世界だからといって、
距離をもって見てしまってはいけない。
理解できないものとして処理してはいけない。
中に入ってしまえば、案外それが違和感ないものだったりする。
その 危 う さ というのもあるけども
はじめから全部否定してしまうのは絶対に良くない。
ちゃんとどうしてそうなっているのかというところを見ないと。

まあ、そもそもこの記事の前提として、追っかけ=否定的ニュアンスで受け止められる
という偏見が混じっている点は問題になりうるのかもしれないけど。


(…単なる”意見”で、裏づけのロジック・論拠がない点は、お許し下さい)