最近、ちょっと不思議な現象を経験する。

音楽をかけてそのまま寝てしまうことがよくある。
で、起きる。
意識があるし、ものもちゃんと見えている。
しかし、何も聴こえない。
音楽をかけていたなと思い出す、又は、
完全に起きる。
そうすると、うるさいくらいに音楽が聴こえてくる。

そう、完全に音を遮断してしまっていたのだ。
不要な外的刺激を完全に遮断してしまっていたのだ。
おそらく睡眠するために。

とはいえ、認知心理の知見によると、
このような場合でも、
耳には入ってきているらしい。
脳の中で、「聴こえないように」
処理されているようだ。

つまり、自分の脳の中の処理次第で、
音が「聴こえる」状態でも、
「聴こえない」状態でも、
どちらでもできる。

私たちが見ている世界は
各々の脳が処理した上で
認識している世界に過ぎない。

となると、私たちのみている世界は
人によって全然違うということもありうる。
同じ<世界>に生きているのに。

理屈では納得できても、やはり不思議だ。