子供たちが普段どんな給食を食べているのかを保護者が体験できる日がある。
長男の頃から何度もお邪魔しているので、もう今年はいいかなと思っていたが、
次男が来いと言うので行ってきた。
料金は¥280。確か長男の頃は¥200だったような気が...
まあ。こういうものは安くなることはないわね。
さて、メニューは...
・豚肉のマーマレード焼き
・野菜とごぼうの和え物
・卵や海藻のスープ
・白飯
・牛乳
・ゼリー
美味しかったし、やっぱり給食ね。
栄養のバランスも取れてる。
給食があるって、本当にありがたいなと実感。
例えば、これだけの種類の食材を使って、
毎日お弁当作れって言われても無理だもん。
それに、お弁当には容赦というものがまったくない。
私の具合が悪い日も、忙しい日も、サボりたい日も、
こっちの都合はおかまいなし。毎日毎日待ったなし!
それを思えば、給食って本当に助かる。とてもありがたいと思う。
ただ、これも時代の流れなのかなと、少し寂しくなったこともあった。
私の息子が通っている学校は、私の母校だけど、
私が在校中には給食室で全校分の給食を作っていた。
今では、市が給食調理を業者に委託し、
隣町の中学校の敷地内に併設された給食センターで、
私の息子の学校分を含めた周囲3校分の給食を一括調理し、
給食の時間に間に合うように出来上がったものが
それぞれの学校に配送されてくるシステムに変わったそうだ。
私が小学生時代、3時間目が終わる頃には、
ご飯を作っているいい香りが給食室の周りに漂っていた。
カレーの日はすぐ分かったし、嬉しかった。
学校で作っていた給食のおかずは、アツアツではなかったけれど、
冷めきってもいなかった記憶がある。
でも、残念だけど、今回の試食会の豚肉は冷たく固くなっていた。
話によると、ごはんが冷めてしまっている日もあるという。
去年までは、素直に給食ってありがたいって感じたけれど、
『こりゃ、ちょっと大変でもお弁当持たせたほうがいいんじゃ...?』
なんて考えが、一瞬脳裏をよぎってしまった。
毎日お弁当作るなんて無理なくせに...
あの頃、学校には給食のおばちゃんがいた。
『おばちゃーん。アーモンドフィッシュ足りないんだけどー。』
給食室に入ってこう言うと、
『あらっ。本当?人数分ちゃんと入れたんだけどねー。
誰か持ってったりしてない?』
ナウなヤングには信じがたい話かもしれないが、
当時アーモンドフィッシュは男子に人気があり、みんなに配られる前に
毎回のように失敬する奴がいたので、おばちゃんは警戒し、疑っていた。

(※実際、これが給食に出てました)
だから、おばちゃんの発言は無理もない。
『うーん。分からんけど。でも、とにかく足りないのー。』
こう言うと、
『あー。はいはい。』
と言って、手渡してくれた。
私が暮らす市では、子供の数がどんどん減っているので、学校の統合が盛んだ。
そうなってくると、市も予算の都合があるから
給食調理も合理化していかなければならないだろうし、
それぞれの学校で給食を調理するのは難しいのだろう。
これも少子化の影響なんだと思う。
そこのところを理解はできるのよ、理解は。
でも。でもね?
一方で、ついこうも思ってしまう。
人間がごはんを食べるってことは、イコール情緒そのものじゃないだろうか...?
同じ親子丼を食べるなら、できれば、あったかい親子丼。
うちの台所で今できた親子丼。
何をどんなふうに食べるかって、人間の思考、感情に直に影響するように思う。
というわけで。
先日の試食会は、学校に給食のおばちゃんが確かにいたあの頃を
とても懐かしく、しみじみと思い出す一日になった。
ところで...
息子に訊くと、今の給食にはアーモンドフィッシュが出ないそうな。
何だと!?
あんなに優れたカルシウム源にプラス、アーモンドの絶妙なバランス。
あのゴールデンハーモニーコンビを、もう給食で味わえないなんて!
アーモンドフィッシュは給食のスターだ!宝物だ!イワシなめとんか!
厚切りジェイソンじゃなくても、つい大声でこう叫びたくなる。
WHY!? JAPANESE PEOPLE-------!!!
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