先祖代々のお墓の話をしていた時のこと。
話の流れの中で、エイリアンがこう言った。
「君は、死んだら台湾のお墓に入るでしょ?」
云々云々...
その後も話は続いた。
でも、私の頭の中では、その会話はその時点で止まった。
「君は、死んだら台湾のお墓に入るでしょ?」
そうなのだ。
私は台湾人に嫁いだ。
だから、死んだらエイリアンの先祖代々のお墓に入る。
ま、もちろん離婚しなければの話だが。
それまで、私は自分が惑際結婚(あえてこう呼ぶ)したということを
あまり意識することはなかった。
私たちが出会った時点で、エイリアンの来日は既に20年を超えていたから、
生活面での相違で特に困ったことはなかった。
ただこの男。
惑星タイワン出身だ。
元々が地球外生命体だから、言葉が通じようが、納豆を食べられようが、
私が頭を抱える部分は、文化や習慣の違いなどではなく、
この男の根本的な性質と存在自体にあるけどね。
誰だ! 『でも、あんたら類友なんでしょ?』 なんて言ってるのは!
私は地球人なんですから.....
さて、話を元に戻そう。
エイリアンのあの一言で、『ああ、私は惑際結婚したんだな』と、
初めて強烈に自覚した。
日本に住んでいるかどうかは関係ないのだ。
私は実家から籍も抜いている。
二人姉妹の姉と私。
両方とも嫁いでしまったから、両親は檀家になっているお寺で、
すでにお墓を買ってある。
言ってみれば、台湾のお墓に入るのに、何の問題もないわけだ。
まあ、誰も実家を継がなかったわけだから、
確かに気持ちの問題は残るが.....
あとの問題はこれだ。
そう。台湾のお墓に入る順番。
2013年6月現在。入籍してから13年9か月。
この月日の中で、エイリアンとの年の差のことが
脳裏をよぎらなかった日はない。
本当に、ただの一日もなかった。
でも、その思いが頭の中を駆け巡るたび、
つまりは毎日、こう考えてきた。
たとえ年の差があまりない夫婦でも、
生き別れることも、死に別れることもある。
それに、何をどんなに考えあぐねたところで、
エイリアンが若返るわけでも、
私が急速にエイリアンの年に近づくわけでもない。
エイリアンが今日まで元気で無事でいてくれることに
ただ感謝するべきね。
私には、明日のことすら知る能力はないんだからと。
『めぞん一刻』という作品。ご存知ですか?
物語の終盤あたりで、五代裕作が音無響子にプロポーズするシーン。
返事に替えて、彼女がこう言う。
『お願い、一日でいいから、私より長生きして。』
過去記事にも書いたが、そういうことなのだ。
私はね、私より先に死ぬような甲斐性なしと結婚した覚えはない!
いい? もしちゃんと順番が守れなかったら即離婚。
私は決して未亡人にはならない。
ただ、花のバツイチになるだけよ!
実は私。
ことごとく機会を逃し、台湾にあるお墓にまだ行ったことがない。
でも、将来、自分が入るはずのお墓に対しての
想像力だけは大いに働かせちゃったりする。
私は能登半島生まれの、能登半島育ち。
家の2階の窓からは、いつも海が見えた。
今でもそう。
だから、願わくば、日本に続く東シナ海を見渡せる小高い丘の上で。
『ねえ先生。今日もいいお天気ですねー。』
『ほんとだねー。』
『子供たち、みんな元気かなー。』
『そうね。大丈夫でしょ。心配は心配だけどねー。』
肉体という制限ある身から解放された二人。
爽やかな初夏の潮風に吹かれながら、他愛もない話をするのだ。
でも、これはまだまだずーっと先の話になるだろう。
エイリアンには、少なくとも130歳までは生きてもらうから。
だから、あと60年近くある。
玄孫の顔までバッチリ見られるわね!
お年玉だけでも毎年すごい額になっちゃって、
おちおち引退もできないから、
老後なんて永遠に来ないわね、きっと!
わははははははははははははは!!

さて、前回の問題の答えです。
Q. ゴルゴ13の持病は次のうちどれ?
1. ストックホルム症候群
2. メタボリック症候群
3. ギランバレー症候群
答え 3.ギランバレー症候群
※正確に言うと、ギランバレー症候群に似た、
腕の筋肉に力が入らなくなるという症状を
年に何度か発症するとのこと。
スナイプ時に発症することがあり、ハラハラ!
でも、2のデュークもちょっと見てみたいかも...
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ようこそ! 初めての方も、いつも来てくれるあなたも!
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
このブログは、あなたの応援をおかずにして生息しています。
あなたの『ポチッ』が今日は鮭のホイル焼き!(味噌バター風味♪)





