夏休みに入ったから、子供たちを連れてたまには...
などという浮ついたものではない。
居留ビザ更新のためだ。
こればかりは、本人が行くしかない。
仕方なく身銭を切って行ってきたのだ。
ああ痛かった。
でも、実は内心嬉しくもあった。
確かに懐は痛んだが、何年か振りに一人になる時間が持てた。
小さな子供がいると、丸1日以上を一人で過ごせるなんて、
そう滅多にあることじゃない。
ここぞとばかりに読みたかった本を読んだ。
電車の中で、飛行機の中で。
一人でゆっくり、色々なことに思いを巡らすこともできた。
たまにはこういう時間を意地でも持たなければいけない。
持てる生活をしなければいけない。心底そう思った。
これは人生に欠かすことのできない必要な贅沢だ。
だから、今回のビザ更新は、とてもいいタイミングだった。
それから、もう一つ別の意味でも。
以前、台北に住んでいた私は、あの街がとても好きだ。
今の季節は暑くて大変だけど、
それでもあの街の醸す独特の雰囲気が、たまらなく好きだ。
空港に降り立った時の匂い。
街中に漂う様々な料理や香辛料、果物の香り。
渦巻くようなエネルギーと活気。そこに溶け込んだ人情。
都会にはよく映える、黄昏時のオレンジ色に染まった空。
「エリーゼのために」を大音量で流しながら、
毎晩やって来ては、仕事に励むゴミ収集車。
ベートーベンは草葉の陰で困惑しているかもしれないが、
なんとも文化的な街ではないか。
それに、何よりも。食べるものが美味しい。
果物だって種類がいっぱいで、どれにしようかいつも迷う。
今回も小龍包やら水餃子やらタピオカミルクティーやらを、
短い時間で楽しんできた。
レストランではなく食堂だったが。
それでも十分に美味しかった。
さて。
台北で小龍包といえば、鼎泰豊(ディンタイフォン)が有名ですね。
私も以前、台北に住んでいた時に行ったことがあります。
美味しかったですよ。
でも最近は美味しいと評判のお店が他にも数々ありますね。
例えば、京鼎樓(ジンディンロウ)。
今回、飛行機で隣り合わせた姉妹と話した時のこと。
お二人は両方とも行ってみたそうで。
両店とも美味しかったけど、軍配は京鼎樓に上がったそう。
私にとって、台北は人生で決して外せない街。
3年も行ってないと、たまらなくなる。うずうずしてくる。
無性に行きたくなって仕方がなくなる。恋しくなる。
しまいにはイライラしてくる。
これはまさしく禁断症状。
叫びだす前に行けて良かった。
13年前、初めて台北を訪れてから今日までの間に、
あの街は随分様変わりしたように思う。
行くたびに、どんどん東京みたいになっていく。
地下鉄の整備もどんどん進行中。
空港にはスターバックスも入っていた。
今回の一番の発見は、あれだろう。
「ボブしんちゃん」のTシャツ。
台北駅の地下街で見つけた。
このTシャツ。
見た目はクレヨンしんちゃんなんだけど、目だけがスポンジボブなのだ。
Tシャツには、ちゃんと「ボブしんちゃん」と書いてある。
これにはウケた。
いつもながら、台湾の人の発想力には舌を巻くし、大笑い。
その「ボブしんちゃん」なんですが。
写真撮ってくるの忘れてしまいました。
ははははは。
すみません!
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