ドリップで、第一しずくの接粉点は中央。そこから螺旋にずらして行く時の開始方向によって、中央に出来た流れとは別に違う流れを作ってしまう。お湯が粉に接触した時に角度が付いていれば、接粉点より層内部に向かってお湯はその進行角度を保ったまま深部に到達してしまう。そんな訳で、角度は直角にするようにと言われてきた。しかし、注ぎ口は必ず本体より横(xz軸)方向へ向かってのびているので出口から真下へ向かって落ちることはない。もし本体から-Y方向に伸びたケトルがあったら、出口より垂直に落とすことが可能にあるが、実際の使用範囲構造上において不可能である。ケトルを使っているのであれば、注ぎ口の付け根から先端までの行程や動かし方が、お湯のベクトルを決める。スムースに落下させるには、出口より付け根の反対側に慣性が働き、その方向に出る。落下し始めたお湯は重力に引きつけられやがて垂直方向に向きを変える。量を多くしなければ安定しないケトルはより大きな慣性が働き、垂直になる距離は増す。よって粉から注ぎ口までの距離を、より引き離さなければならなくなる。距離が長くなると今度は重力加速度が増し、垂直方向の良い角度であっても落下エネルギーが大きいので、粉の深部まで到達してしまう。
最初にケトルから最良の落とし方が出来ても、ベクトルを全く持たない状態を作ることが出来ないので、螺旋開始方向を誤ると、折角中央に作った1つの速い流れと別方向に流れが出来てしまう。これでは粉全体から成分を引き出すことは出来ない。
最初にケトルから最良の落とし方が出来ても、ベクトルを全く持たない状態を作ることが出来ないので、螺旋開始方向を誤ると、折角中央に作った1つの速い流れと別方向に流れが出来てしまう。これでは粉全体から成分を引き出すことは出来ない。