ネルドリップに凝り始めるとオリジナルのネルフィルターを作成したくなるようだ。しかし、実際に目にするモノには工夫がなく、なぜそのような形にしたのか疑問に思える。そもそも、なぜオリジナルにしなければならなかったのか。と言う観点が外れてしまっている様に見受ける。要は、コスト?楽しみ?優越感(自分だけのモノ)?こんな視点を中心にして作ってしまうのではないだろうか。その特徴は市販品の形状をベースに、サイズ・素材の厚み・起毛の方向を変更するぐらいを操作したモノである。この変更点では本人は違うと思っているかもしれないが、あまり味に影響を与えるモノではない。実は、ネルとペーパーの相違点を正確に判断出来る様になっていなければ、一般的によく見聞きする情報の集大成にならざる終えない。苦労して作ったフィルターで淹れたコーヒーは、唯、優越感を満足させるだけのテイストになっているはずだ。本当は、抽出時の注水コントロール・各設定値が思うがままに操れるようになったとき、初めてオリジナルの必要性を強く感じるはずだ。既成のフィルターでは叶わなかった流程を得るための最終手段として、オリジナル作成に価値が生まれるからだ。そこまで上達していても、TestDripし何度も手直しなければ最良の形状には至らない。まずは、多くのドリッパーやフィルタを経験して、層内流程を予測出来るようにしなければならない。間違っても、既成のテキストやパンフレットに掲載されている説明図を当てしてはならない。なぜなら流程に対する抵抗の話が全く出てこないからだ。流程を妨げるハードは5種類あり、それが解る前のオリジナル作成は、時期尚早と言わざるを得ない。