挽き目を粗くして行くと美味しくなると言うけれど実際は?
挽き目を変えてテストを試みたとき、実は、色々なファクターが同時に変更されてしまっていて“挽き目を変えたから”という視点がかすんでしまう。
また、すべての抽出方法に適用した事ではないので、勘違いしないように。
これは、ドリップに限ったことである。また、ドリップであっても、すべてが適用になるとは言えないので注意が必要だ。
 挽き目を変えると何処が違ってくるのか、そのファクターをはっきりさせる必要がある。
粗挽き方向にすると
▲挽くときは下記の4つ項目が
 o 摩擦熱が少なくなる。→成分の蒸発が少なく、酸化も少ない。
 o 体積あたりの表面積が減少する。→挽いてからの時間経過による変質が小さい。
 o 微粉の量が減る。→フィルターの目詰まりが遅く、総抽出時間が短くなる。特に終了間際の濾過量が多く確保出来る。
 o 挽く総時間が短くなる。→摩擦熱が減る。
▲淹れるときは下記の2つ項目が
 o 粉粒によるお湯の通過抵抗が減る。→コーヒー層を速く通過する。
 o 気体が粉の中からゆっくり、少なく排出され、お湯の通過抵抗が減る。→コーヒー層を速く通過する。
 上記が主だった項目になり、お湯がコーヒー層を通過する際のスピードに関係する。
この事は成分が出にくなると同時に、雑味成分が出る前に抽出を完了できが、その分、薄くなるので粉の量は増やさなければならない。
 但し、ドリップは注ぎ方によって大きく違ってくる。
他注意点は、豆の質によって速すぎる速度で通過してしまうと、バランスを崩したり、コクが出なかったりする。
更に1点タイプのコーヒーメーカーでは粗挽きにすると雑味が多くなる。
細挽きの場合にお湯は落下点からコーヒー層を放射上に広がり、粉全体から成分を引き出す事が出来ていた。
これが、粗挽きにしてしまうと、通過スピードが増して落下点から広がらずに落ちてしまうので、お湯が良く通過したところの粉は成分が出きってしまい、通過しなかった粉は成分が出ない。
バランスが悪く、雑味を伴う味になる。
 この事により、大方、粗挽き方向の方が美味しくなるが、粉の量を増やさなければならないので経済性では劣る。
また、挽き目は2投目のスピードを決めるので、豆の状態に合わせて決定する。
更に、一度淹れたコーヒーのテイストに対して微調整をして行けるのが、家で挽く事の本質なのである。

 ちなみに、ドリップが重力圧濾過であるのに対して、は加圧濾過となる。
エスプレッソが極細挽きで抽出を行うのは抽出時間が短い為である。エスプレッソの挽き目調節も豆に合わせた抽出時間(スピード)の調節を行う事が本質である。