手挽きミルの中で1番良いとされるザッセンハウスミル。メーカーは歯を十年保証(修理対象ではない)しているが、果たしてその実力は?
 最近、入手困難になってしまい、ザッセンハウスに変わってプジョーを見かけるようになってきた。
ホッパー上部や波を下げストッカー引き出しを抜いて下からのぞき込むと、プジョーもそれなりにきれいな歯をしている。
軸受けもザッセンの廉価版のモノより、甘えが少なくしっかりしているようにも伺える。
但し、それは歯と歯が擦るギリギリのトコロに調節してある場合に言える事であって、粗挽き方向に離して行くと軸受け上部と下部の対角線に軸が傾き編芯を起こす。使用して行けば軸と軸受けの摩擦面が擦り減り顕著になって行くと思われる。
 一方、ザッセンは編芯を抑える為の樹脂製振れ止めが装備されている。これによって歯の編芯を極力抑え、軸と軸受けの摩擦も抑えてくれる。

 歯の構造・精度・硬度や耐久性は
  構造は以前より少し良くなったが、まだ、甘さが残る。これは硬度の高い素材の為、あまりにもシャープにした時、刃こぼれを起こしてしまうのを防ぐ事にあるようだ。しかし、焙煎深度の浅い硬質な豆を挽くと、やはりすぐにだめになり、ハンドルを回すときに多くの力を必要とし、時間も掛かるので、十年保証は?の部分である。間違っても堅い豆やコーヒー豆以外のモノは挽かないように!
 また、精度は良いとは言えない。精度を上げれば、カット面が鋭利になり微粉も抑えられ、もっと雑味が少なくクリヤーテーストになるはずである。
 廉価版より最上級モデルの方が、軸受けを支える部分が堅牢に出来ているので、編芯や耐久性は向上する。

 作業性は
  挽くときは本体を抑えるのに結構力がいる。ハンドルと軸とボディーの関係は、テコの原理の力点・支点・作用点のそれに当たりボディーが小さいと抑える力も大きくなる。
椅子に掛け両太ももで抑えるモデルもあるが、必ず座らなければ挽けない為か、イメージが悪いのか、今ひとつ普及していない。
 粒度の調節を行うネジは設定範囲が広く微調整が利く。しかし、ネジを止めておく機構がないので、意識していないときに設定が変わる場合がある。

 ダイヤミルはどうだろうか?
 歯の構造・精度・硬度や耐久性は
  構造上、シャープにカットして行けない。精度は両軸受けなので変心しない。精度は良くない。またバラツキが多い。以前のモノより硬度が落ちたように感じるが、ザッセンより硬質な豆に対応できる。浅煎り豆を挽くならダイヤミルがベター。耐久性は替え刃が販売されている。だめになったら交換しよう。

 作業性は
  悪い。これは挽く時間が掛かりすぎる点。力は必要としない。ノーマルの歯・シャフトでは全く薦める気になれない。

 これらを踏まえると、現時点では最高峰と言えるだろう。しかし、早くこの性能を超えるモノを作って欲しいと願っているのが現実である。淹れたコーヒーで納得させられるほどの性能を装備し、ビジュアル(外観デザイン)は問わない質実剛健タイプの潜在を引き出されたし。