縫製されたネルフィルター(出来上がっている製品)に対して起毛は内側にするか、外側にするかを悩むなんてナンセンス。製品化されたモノはすでに内側・外側の方向がすでに決められている。必ず、縫い代が外側に来るようにしなければならない。もし縫い代がある方を内側にすると、コーヒーの層は縫い代の分だけ凹んだ形になる。
そのまま抽出を行えば、お湯と粉との接触距離がバラバラになり、また、進行方向も定まらずコーヒー層の全体から平均して成分を取り出すことが出来ず、非常に不安定になる。
 ではフィルターを選ぶときはどっちを選択するか?その前にフィルターの断面構造を知る必要がある。
起毛側の目は粗く反対側が詰まった目となる。そこから考えると、外起毛の長所は、内起毛と比べ粉が内部まで進入しにくく、洗浄しやすい。欠点は濾過効率が落ちる。逆にした場合は全く逆になる。 この濾過効率は石・砂を使った浄水器を想像してみると良く理解できる。
最初の行程は石があり、後工程では砂になる。必ずそのようになっている。もし石と砂を逆の位置に置き変えると、砂の目は細かいためすぐに目詰まりを起こし、浄水できなくなってしまう。 どんなフィルターでも濾過して行くうちに能力は減衰して行くが、なるべくこの減衰を遅らせるには、粗いモノから細かいモノにして行く順番を変えてはならない。しかし、テイストを比較するとそれほど大きく違いを大きく感じないため、好みでよいのではないか。