今回のテーマは、ボケと心理精神面からみるときです。
◎ボケのはじまった老人について
20年ほど前においでになったAさんの例です。
Aさんは、ボケが始まり、
長女の方と当センターにおいでになっていました。
おいでになったときに、
「どなたとおいでになりましたか?」
とAさんにたずねると、
「親切な方が連れてきてくれました」とAさんは、答えていました。
自分の娘であることの自覚もなくなっていました。
Aさんの状況は、夜中に徘徊も始まり、
場合によっては、夜中に、近くに末娘の家に行き、
汚物をまき散らすことまで行っていました。
(さまざまな不満がたまっていました)
今でも、私は、Aさんの潜在意識の中のつらさが目に浮かびます。
◎Aさんの頭(心や体)のスイッチを入れる
ご本人の話を聞いていると、
よく話すピッチャータイプです。
(少なくとも私の前では)
Aさんの話される内容は、
子供の頃に、
世界大戦で、空襲をうけたときのことです。
彼女は、兄弟と逃げ回ったことを、目の前にあることのように、
40分間話しつづけました。
話が終わり、
当センターを出るとき、
「今日はどなたと来ましたか」と、Aさんにたずねると、
「先生、何を冗談言っているんですか、娘と来ましたよ」
と話していました。
ボケ状態が消えていました。
この体験を繰り返すことで、
頭や心、体の中で止まりやすかったエネルギーの流れが、
動き始めました。
その結果、
ボケの症状も起こりにくくなりました。
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