今日は仮の寮から一年間住む量に引っ越す日だった。木曜日に荷物をほとんどまとめておいたが、結局時間ぎりぎりまでに支度が終わらず、焦る羽目になった。
トラックで運んでもらう荷物はスーツケース二つとリュックサック、それから布団セット。そのほかのこまごまとしたものは紙袋とビニール袋にまとめて、自分で二キロほど歩いて運んだ。今パソコンを打ちながら疲労で手が震えている。今日は非常に天気が良かったので、汗だくになって運んだ。布団セットなどは今日買ってもよかったので、もっと焦らずに計画的に買えばよかったと反省している。
午前は荷物の移動、午後は部屋の片づけで終わってしまった。十四階に住むことになったのでなかなかいい景色だ。反対側はオーシャンビューらしいので少しうらやましい。
昼を食べそびれたのでどうしようかと考えながら、ヴァイオリンを練習できる防音室を探してさまよった。フロントのお兄さんが教えてくれた場所はデジタルロックの暗証番号が認証されず、結局使えなかった。仕方がないので引っ越しの時歩いた道をまた戻って、前にいた寮の防音室を借りた。ピアノを弾く香港の友人と韓国人の友人、私の合計三人で小さい防音室に入って遊んだ。
カノンはもうしばらく弾きたくない。今度はこっそり一人で行ってこようと思う。カノン以外では即興で曲を作り適当に合わせて弾いていたのだが、まったくもって自分の練習にならなかった。楽しかったが、少しやりすぎな気がした。個人練習がしたかった自分としては物足りない。
夕飯はその友人二人と一緒に食堂でたべた。アメフトのチームの人たちがなだれ込んできたので少し怖かった。もともと日本人の中でもそこそこ背が高いほうだが、カナダに来ると平均より低くなってしまう。ましてやアメフトの選手のような、身長のあるムキムキと比べてしまうとガリバー旅行記の小人の気分だ。食事中なぜか雄たけびを上げるアメフトチームを背に夕飯を食べた。
食後一時間半ほどまた防音室でデュエットをしてから寮に帰ってきた。
そういえばここ数日、「さすがビジネス専攻」「真面目」という意味合いのことを言われることが何回かあった。土曜日の引っ越しのために木曜から準備していたり、五分前行動を基本にしていたり、事前に調べておいたほうがいいよと言われていたことをきちんと調べていたりというところを指しているのだろう。
日本では考えたことも実行したこともあまりなかったことばかりだが、どうやら一人暮らしという緊張感をずっと保っているらしい。些細なことでイライラし始めているので、そろそろ疲れてきているのだろうか。
単独行動がしたくてたまらない。