私の友人がこんなことを言っていました。



FBを見ているとイライラする。

特に政治や経済のことで、何にも知らずにそれらしいことを言って、

意見を発信しているのを見ると無性に腹が立つ。

だからFBはもう見ないことにした、と。




彼女は大学時代に政治経済を勉強しており、

今でも様々な国の情勢や政治に関心を持つ意識の高い人です。

だから、大して知りもしないくせに適当なこと言うな!

と言いたいのですよね。



これを最初に聞いた時、まぁわからんでもないが、と思いつつも、

彼女は他人の価値観や意見を、自分の地図から見て、

正か不正かでのみ判断している、と思ったのです。




LARでこんな記事を書きました↓





人間関係を上手く築くための最大のポイントは、

自分と違う考え方を持つ相手をニュートラルな目でもって接すること。

相手を「異」として突き放すのではなく「違」として受け止めること。



なるほどね。

ちなみに私はこう思うよ。



こんな風に、相手の意見を一旦自分の中で理解した上で、

次にしっかり自分の意見も述べる。

こうすることで、より濃い信頼関係を結べるのではないかしら?



自分と同じ遺伝子を持つ人はいません。

自分と同じ姿をしている人はいません。

つまり、自分と全く同じ考え方を持つ人は存在しない。

だから受け止めて、咀嚼して、今度は自分の想いを固める。



分かっちゃいるけど、これがなかなかできない・苦笑

ついつい批判的になってしまったりするのです。

しかもFB上だと、コミュニケーションが取れないので、

やり場のない怒りだけが残るっていうのも分かります・笑




ただ、私はその度に、

この言葉を思い出すようにします。



人は皆、自分の地図の中に生きている。




人は皆、自分だけが持つ価値観に沿って生きています。

だから自分の立場になれば自分が一番正しいし、

相手の立場になれば相手が一番正しい。

すなわち、どちらも正しくて、正しくないということ。



相手に対して腹が立つということは、

自分が一番正しいと思っているからじゃないかなぁ。

これはその友人に対する批判でも何でもなくて、

ただの私個人の見解ですけどね。



仮にその発信人が彼女と同等の知識を持っていたとしても、

まったく同じ考え方を持つようになるとは限らないわけです。

であれば、いずれにせよ平行線を辿ることになりますよ。

ならば、それはそれ、これはこれ、二つのアイディアがあるんだ、

そんな風に流すことができればいいよね。




地図は実際の地理ではない。




これも非常に深いNLPの言葉。

人は皆、実際の現実を見ているのではなくて、

自分の地図という主観を通して現実を見ている、ということ。

同じものを他人の地図で見たら違って見えるのも当然ですよね。

地図だけを頼りにしていては本当の旅はできない。

その地へ降り立ってみないとね。



自分だけの地図は、生きた年数をかけて築き上げてきたもの。

それ以外を認めることは、最初は容易ではないかもしれない。

でも、視野を10度でも20度でも、横へ、上へ、下へ広げることで、

もっと楽で、自由な、本物の人付き合いができるようになると信じてます。