疲れていたらかわいくない
「疲れ知らずのキレイ」を手に入れるための睡眠について書いてます。
まずはこちらの記事からどうぞ
体内時計は1日24時間を1つのサイクルとして捉え、ホメオスタシス(=身体の中の環境を一定に保つ機能)と、ある2つの生体リズムが補い合って一定の変動を繰り返します。まず1つ目の生体リズムは睡眠誘導物質のメラトニンでしたね。
今回は2つ目の生体リズムについて。
お風呂から出てすぐにお布団に入ると寝つきが悪いなんてことありませんか私の知り合いで不眠に悩む人がいましたが、彼は足の裏に扇風機を当てないと足が熱くて眠れないと言ってました。足の裏は体温を下げるために熱を逃がす箇所です。つまり、
体温が高いと眠りにくいのです。
2つ目の生体リズムはズバリ体温。
体温といってもからだの表面ではなく、お腹の、つまり深部体温のことです。以降は体温と書きます。
ひとは体温が高いほどからだが良く動き、低いほど眠気が増します。冬山で遭難して「眠るな」と頬を打つシーンがありますよね。あれは体温が下がって眠気が増し、そのまま眠ってしまうと死んでしまうので寝てはいけないということなんですね。つまり、
体温が緩やかに下がり始めると、入眠しやすいのです。
ここで体温のメカニズムを知る必要があります。
上図を見ていただけるとお分かりのように、体温が一番低いのは4~5時の明け方で、一番高くなるのは夕方の18~19時です。この体温リズムを促すように生活を整えてあげることで自然に深い睡眠が得られるようになります。不眠症の人はこのリズムが後ろにずれていますまた、鬱病の人は常に体温が高い状態であるため不眠症状が出るとも言われていますね。
夕方の18~19時頃はちょうど仕事帰りの電車の中・・・ではありませんかここで眠ってしまうと体温が下がってしまうので、逆に筋肉をこまめに動かして体温を上げる努力をしましょうといってもこの時間帯にジムに行ったり、運動するのは難しいと思いますので、インナーマッスルを鍛えるように背筋を伸ばし、筋肉を意識して座ることを心がけてもいいと思います。
体温はメラトニンと同様で、高くしておくほど下がるときは勾配が急になり、ぐっと低くなります。電車でどうしても寝てしまうという人は、眠る数時間前にエクササイズやストレッチをして体温を上げておきましょうお風呂に入って温まるのもただしのぼせすぎないこと。体温が上がりすぎると寝るまでに下がりきらないので、逆に眠りにくくなります
エネルギーに溢れたキレイを実現するための「良質な睡眠」。一番身近であるがゆえに一番忘れがちな生活の基本。明日から疲れ知らずの美しい笑顔を振りまいてくださいね
ちなみにこれらはあくまで朝起きて、昼に仕事をし、夜は眠る生活をしている人へむけてのアドバイスです。例えば職業上、夜就業をして昼に睡眠をとるという方は、違う時間帯でリズムを作る必要がありますのでご承知ください。