秋が来るのが

楽しみになりました🥰




どこにでも咲いている雑草で身を守る!薬毒や公害、化学物質から守る力を持つスーパー雑草:セイタカアワダチソウ。その効果と生活への取り入れ方。 

2017年12月12日
[セイタカアワダチソウ]嫌われ者の”雑草”は実はとっても使える薬草でした|キク科アキノキリンソウ属|エバーグリーン

セイタカアワダチソウは、草刈りをしたことがある人なら、おなじみの雑草です。都会の空き地でもよく見かけます。すさまじい勢いで生えてくる、厄介者といったイメージのこの草、実は、すごく使える薬草だったのです。以前、ご紹介した絵本「雑草のくらし」にも登場しますよ。
北アメリカ原産の外来種で、お花はハーブとして利用されているそうです。体内の毒を排出してくれる作用があるため、肌にもよくて、アトピー性皮膚炎を改善するといわれています。

秋の花粉症の原因となる、ブタクサに見た目が似ていることもあって、アレルギーやぜんそくをひき起すのではないかと誤解されることも多いのですが、セイタカアワダチソウは、ハチなどの虫によって受粉する虫媒花で、風で花粉が飛んで受粉する風媒花ではありません。
花粉も比較的重く飛びにくいため、花粉症とは無関係だといわれています。
そんなセイタカアワダチソウ、ご近所さんに教えてもらって初めて知ったのですが、入浴剤にするといいそうです。9月下旬から10月上旬くらいまでの、黄色い花が咲く直前のつぼみの状態が、一番効果が強い時期だとのこと。
 
セイタカアワダチソウは、こんな風に咲いていきます。あちこちで見かけますよね。


9月下旬ごろ。黄色いつぼみが見えています。まさにセイタカ。ほとんどが1m以上の高さまで伸びています。



デトックス作用をもつ酵素がつまったつぼみのあたり。



10月上旬ごろ。少し花が咲いてきています。



10月下旬ごろ。満開。完全に花が開いています。鮮やかな黄色が美しい。



入浴剤は、つぼみの状態の9月下旬ごろのものを、頭から30cmくらいを切って、一晩程度風通しのいいところで干して乾燥させます。それを布袋に入れて口をしばり、水から沸かすタイプのお風呂にじっくり浸けておくのがベスト。
お湯の温度は、野草の酵素が活性化する40度前後までにしておくとその効果も高いようです。
 
布袋ごと鍋で煮だしたお湯ごと湯船に入れてもOKですが、50度〜60度を超えると酵素が壊れてしまうといわれているため、なるべく高温にならないようにゆっくり温めて煮だすとよいようです。私は、この方法で入浴しました。
適当な布袋がなく、作る手間をはぶきたい場合は、ストッキングタイプの排水溝ネットが便利です。葉を細かく切って、入れて、口を縛るだけ。これで湯船も汚れませんし、大変お手軽です。

セイタカアワダチソウのエキスたっぷりのお湯は、美しい黄色になり、ほのかな香りも心地よかったです。体がポカポカ。いつまでも、あたたかいです。
湯船のお湯は、酵素の働きで殺菌できるので、3日間くらい変えなくてよいそうです。2~3日すると、じっくりとしみだしたエキスで、湯船のお湯が泡立ってきます。私は1日でお湯を入れかえてしまって、この泡立ちを体験できなかったのですが、みなさんのお話を聞くと、口々に「本当に泡立つ!」とのことでした。
 
今は、セイタカアワダチソウのお花の時期が終わってしまったので、9月下旬ごろのつぼみの時期のものを、たくさんとっておけばよかったなと後悔しています。セイタカアワダチソウのつぼみの季節が待ち遠しい。
来年、セイタカアワダチソウのつぼみを見つけたら、ぜひ、試してみてくださいね。
 
(田舎暮らし イシダヨウコ)

※わが家では薬草風呂には洗濯ネットを使っています。


セイタカアワダチソウの効能

セイタカアワダチソウにはデトックス効果があり、アトピー、長年の喘息、胃腸病・腎臓結石、腎臓炎、膀胱炎、リウマチ等、乾燥肌にも効果があるといわれています。

民間薬としても古くから利用され、アメリカ原住民はセイタカアワダチソウと同じ仲間の植物の花を鎮痛剤 、火傷、潰瘍治療や解熱剤として伝統的に利用していました。また、ヨーロッパでは葉を潰して、虫刺されや怪我の止血や洗浄液として利用していました。

また、最近の研究ではポリフェノール類であるクロロゲン酸やイソクロゲン酸がセイタカアワダチソウに含まれている事が報告されています。以下にクロロゲン酸やイソクロゲン酸の成分について記載します。

クロロゲン酸
抗酸化活性、ラジカル消去活性の他にも抗変異原性、染色体保護作用、肝機能保護作用、抗ガン活性、メラニン形成阻害、抗菌活性等の生理機能性

イソクロロゲン酸
発ガン抑制作用、 抗エイズ作用、血糖上昇抑制効果
その他にもいくつかのポリフェノール類が含まれている事が報告されているがまだ研究段階であります。