以前のことですが
お子さんに障害のある若いお母さんがいました。
(ご本人が特定されないようにちょっと脚色して書きます。)
ご家族みんなが待っていた長男でした。
ところが、生後半年ほどに脳に障害があることが分かりました。
呼びかけにも反応しない、笑わないなどの順調な育成が
見られなかったのです。
若い母親のショックがどれほどのものか想像するにも
あまりあります。
「自閉症です。」と医師から言われたときには頭が殴られたような
音がしたそうです。ご主人も非常な衝撃を受けました。
自分の子供が健常でないと言われたら誰でも力がぬけるでしょう。
それは当たり前のことです。
苦悩の始まりはいつでも衝撃な事実を突きつけられるところから
始まります。この夫婦にも苦悩が覆いかぶさりました。
お子さんは口を利いてくれません。いつもどこか遠くをみているような
目をして座っているだけです。
彼女は最初、そんなはずはないと否定をしました。
幼い子の脳が治るかもしれないという微かな希望を持ち続けて
出来る限りの病院を廻ったそうです。
しかし、どこへ行っても同じ言葉が返ってくるだけだったそうです。
その時の気持ちはいかばかりだったでしょう。
肩を落として子を抱いて家へ帰るのです。
悩み、苦しみ、悲しみ、すべての否定的な思いで毎日を暮らしたそうです。
「神様がいたなら、何で私の子がこんな目にあわなきゃならないのか
聞きたい!どうして?これは何かの罰なの?」
彼女はよく口にしていました。
「何で私の子が?どうして他所の子じゃなかったの?
私たちがいなくなったら誰がこの子の面倒を見るんだろう?ねぇ、先生
誰が見てくれるんでしょう?!」
矛先を向けるところが無い怒りは炎ばかりが激しくてご自分の
中を焼いて行きます。全身の疲労と心の疲労が重なります。
ハートチャクラがずたずたです。エネルギーの出入りが少なくて
カラカラになっています。傾聴カウンセリングと併用して
ハートチャクラにエネルギーを送りつづけます。
ハートチャクラが回復してくると怒りはいつまでも続きません。
今度は諦めにも似た感情が出てきます。
ですが、決して諦めではないのです。人の命の素晴しさは
ここから始まります。
「この子を抱いて一緒に死のうって思いました。」
「なんど、そう思ったか・・・・、でもね、なにかの時に、この子のために生きている
自分がいるって分かったのです。だって、この子、生きているんですよ!」
彼女が現実を受け入れました。その時の彼女の魂の輝きは私の心に大音響で
響きました。まるでマーラーの、シンフォニーのように。
それからの彼女は見違えるほど力強くなりました。
そして最後のセッションの時に
「先生、どんなことでも偶然ってないのね。私がこの子と一緒にいる意味って
きっと子供から教えてもらうことがあるってことでしょ?私がおかあさんだて
ことが素晴しい事だってことだよね。」
母親って凄いと感動した言葉です。
丁度、米国の女性が書いた詩があり、シンクロニシティを感じましたので
書き写しますね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おかあさん
おかあさんてなにかしら
それは特別なもの
私がこの世にやってくるのを、何ヶ月も待ってくれた
生まれたときあなたはそこにいた
生まれてからほんの数分の私を見た
おむつをかえてくれた
あなたは長いこと、どんな子が生まれてくるのだろうかと
あれこれ思いをまぐらせていた
上の子のように「おませ」だろうか
学校へ行き、大学に進み、結婚するのをずっと見守ってやろうと
どんな子だろう
家族の誉れになるこなるだろうか
でも、神様は私に別のプランを考えていた。
わたしはわたし
わたしのことを「おませ」と言った人はいない
わたしのあたまの中はちゃんとつながっていない
わたしは一生神様のこどもでいる
わたしはしあわせ
わたしはみんなを愛し、みんなも私を愛してくれる
言葉はうまくはなせないけれど
愛も、ぬくもりも、やさしさも、心使いも、
伝えることができるし理解もできる
私の人生には特別な人がいる
時々わたしはわらい、ときどきは泣く
なぜかしら?
わたしはしあわせ。特別なお友達から愛されているから
それ以上、何がほしいというの
たしかにわたしは大学には行かない。結婚もしない
でも、悲しまないで。
神様は私を特別な人にしてくれた。
わたしは人を傷つけない。愛するだけ
たぶん神様は愛することしか知らない子供を必要としてる
洗礼の時を覚えてますか
あなたはわたしを抱いてくれた
泣かないかしら、落とさないかしら、とびくびくしながら
わたしは泣かなかったし、落ちなかった
神様とおかあさんとわたし
とても楽しい日だった
あなたは柔らかくてあたたかくて私に愛をくれる
でも、あなたの目のなかにはなにか特別なものがある
わたしにはそれが見える
ほかのひとたちからもそれと同じ愛が感じられる
こんなにたくさん愛してもらえるなんて
きっと私は特別なのね
世間の目から見たら、私はいい子ではない
でも、わたしは
他の子にはできない約束をしてあげる
わたしは愛と、善と、無垢しか知らないから
私たちは永遠を共有することができるわ、
おかあさん
:::::::::::::::
無条件の愛。なかなか身につける子とができない宿題です。
でも、静かで無名なマザーテレサはたくさんいるのです。
皆さんの愛が大きく咲きますように