先ほど、友人と電話で長話をしていました。
私はめったに長電話はしないのですが、今日は特例です。
そして、その話をしている最中にひらめいたのが
★忍耐★ という言葉です。
英語の ★patient★ は病気で治療中の人という意味と
忍耐強い(苦痛に泰然として耐える)という意味との両方があります。
一つは名刺で、あとは形容詞ですね。
なんでもラテン語の耐える、ねばりぬく、平気でいるという意味からきているとか・・
病気をして居れば苦しいし、痛いし、不自由で、不安です。
両方の意味をもつ★patient★って奥行きがありますね。
先人の哲学の深さを感じる言葉です。
忍耐するということは非常な力が要ります。気持ちに根源的な余裕がないと
忍耐はできませんね。ストレスになってしまいます。
病気の人は痛みや苦しみを耐えています。でも、これがストレスになって
いるかというと首をかしげる時があります。
勿論、そんな状態を楽しむなんてできないし、できたら、避けたい状況です。
でも
病気の人は我慢して、明日になったらもっと良くなると希望を
持って過ごしています。これが免疫力になるのかと思うところもあります。
忍耐力をつける初めの段階はこういう状況を変えたいというところから始まります。
「明日になったら」という気持ちです。
考えてみれば病気でもなんでもなるべくしてなったというのが現実です。
あとから振り返って悔やんでも嘆いても事実は現存としてここにあります。
どんな状況でも、だいたいは人の干渉や、努力や協力もなくて自然に
起こります。怪我をしても自然と治るし、足のつめに今日は伸びないで
と頼んでも無視されて伸びるものです。
そして、病気でも怪我でも火傷でも大概は快方に向くという
良好なベクトルを示します。
耐えるといういうことはそのプロセスを信じて、受け入れて、
実感するということだと思うのです。
大病をした人は人が変わります。
また精神的な苦労をした人も変わります。
嫌な経験やはらわたが煮えくり返るような経験などをするとそれが
人生の新しい展開のきっかけになっていることが多いです。
私も直近では同僚の裏切り行為というのがありました。
2年間ほどその煮え湯は喉のところでたぎっていましたが、
今ではそれも解消し、かえって感謝と微笑で振り返ることが
できるようになりました。
その事実をそのまま受け入れることができたのです。
苦しい時をどうすごすか。
私は、裏切られたという気持ちのまま、2年近くもなんとか自分で
やっていかなくっちゃ、とか無理にでもその人を許さなくては大人じゃ
ないなどと結構横車敵に努力していました。
でも、ある時、自分を無理強いしても何も変わらないと
気が付いたのです。
変えられるのは自分自身との関係性だけです。
自分が変わった時に、外界は一転して違ってきます。
全てはなるようにしてなるんだと分かります。
でも、なるようにしてなるというのも誤解はしないでほしいのです。
なるようにしてなると言うのは自分自身をごまかさずに
自分との関係性が自然に一致している場合はより良い方向へ
なるべくしてなる。
逆に怠惰だで、せつな的な無責任な行動を
していたらそれはそれのなるべくしてなるということです。
病気の時も、精神的な苦痛の時もその苦痛を泰然と
耐える。(なかなかできないけれど、)じっと耐えている。
心の底では希望が小さな芽でいるのです。
そして、その忍耐が実を結んだ時には
新しくもうひとつ寛容になった自分を発見するのです。
小さな芽が大輪の花を咲かせて、もしかしたら大木に
育っているのです。
仕事でも、恋愛でも、介護でも・・・
辛いと思っても必要な経験ならどこへ逃げてもついて回ります。
しなくてはならない経験だからこそ忍耐を経験するのです。
すべては本来の自分になるために。
皆様に幸多かれと祈ります。